くらし 特集 岩倉市の決算をみてみよう~令和6年度決算をお知らせします~(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 愛知県岩倉市
- 広報紙名 : 広報いわくら 2025年10月号
お金やその使い道ってとっても重要なことです。でも、市の財政というと、「用語が難しい」、「数字の規模が大きくてピンとこない」というようなイメージをもっている人もいるのではないでしょうか。
今回は、令和6年度の一般会計の決算について分かりやすく皆さんにお伝えします。
※より身近なものに感じていただくため、決算額を市民一人当たりに換算しています。
市民一人当たりの決算額は、それぞれの決算額を年度末現在の人口(令和7年3月31日現在47,700人)で割った額です。
■令和6年度一般会計決算
最終予算額:191億4,166万円
歳入決算額:188億4,343万円
歳出決算額:181億9,000万円
実質収支額:6億2,861万円(黒字)
引き続く物価高騰対策事業により過去3番目に多い決算額に
■市民一人当たり歳入額
39万5,040円
▽市税
14万8,800円
市民の皆さんからいただく市民税や固定資産税、軽自動車税など
▽地方交付税等交付金
9万7,393円
行政サービスを等しく提供できるよう国から交付されるお金など
▽国庫・県支出金
9万5,874円
特定の事業に対して、国・県から交付されるお金
▽その他収入
4万7,369円
前年度に残った繰越金や基金からの繰入金、財産収入、寄附金など
▽市債
5,604円
市が行う事業の財源として、国などから借り入れるお金
▽歳入の特徴
市税が大きな割合を占めています。その中でも固定資産税が41.8%を占めており、安定した収入源となっています。
■市民一人当たり歳出額
38万1,342円
▽民生費
17万7,930円
児童・高齢者・障がい者の福祉、医療や保険、生活保護などにかかる経費
▽総務費
5万883円
人事、広報、デジタル化、選挙、戸籍、徴税、防犯、防災などにかかる経費
▽土木費
3万3,882円
道路や橋、公園、下水道の整備などにかかる経費
▽教育費
3万2,958円
学校や図書館、スポーツ振興などにかかる経費
▽衛生費
3万1,512円
保健事業や環境、清掃などにかかる経費
▽公債費
2万5,058円
市が国などから借り入れたお金の返済に充てる経費
▽消防費
1万2,142円
救急や消防などにかかる経費
▽商工費
8,456円
商工業、観光、消費者行政などにかかる経費
▽農林水産業費
4,710円
農林水産業の振興などにかかる経費
▽議会費
3,811円
議員報酬や議会運営にかかる経費
▽歳出の特徴
市は、子育て中の家族や年をとったお年寄りを助ける仕事にたくさんのお金を使っています。このお金を「民生費」と呼びます。民生費は、市が使うお金の中でとても大きな部分を占めていて、年々増えています。
また、道路や公園を作ったり直したりする「土木費」や、学校をよくするための「教育費」にもたくさんのお金を使っています。
Q:予算(よさん)や決算(けっさん)ってよく聞(き)くけど何(なん)なの?
A:予算(よさん)は市(し)の1年間(ねんかん)における収入(しゅうにゅう)・支出(ししゅつ)の見積(みつもり)であると同時(どうじ)に支出額(ししゅつがく)と支出(ししゅつ)の内容(ないよう)を決定(けってい)する重要(じゅうよう)な役割(やくわり)をもっています。予算(よさん)は、市長(しちょう)が議会(ぎかい)に提案(ていあん)し、議会(ぎかい)の議決(ぎけつ)によって成立(せいりつ)します。対(たい)して、決算(けっさん)はお金(かね)の収支(しゅうし)の結果(けっか)です。
Q:一般会計(いっぱんかいけい)って?
A:皆(みな)さんの日常生活(にちじょうせいかつ)に直接(ちょくせつ)関(かか)わる基本的(きほんてき)なサービスを行(おこな)うための会計(かいけい)です。例(たと)えば、学校(がっこう)の運営(うんえい)、公園(こうえん)の整備(せいび)、ごみの収集(しゅうしゅう)など、市民(しみん)の皆(みな)さんが利用(りよう)するサービスは、この会計(かいけい)で運営(うんえい)されています。
Q:他(ほか)の会計(かいけい)もあるの?
A:市(し)の仕事(しごと)は幅広(はばひろ)いため、お金(かね)の使(つか)い方(かた)をより分(わ)かりやすく整理(せいり)するために、一般会計以外(いっぱんかいけいいがい)の特別(とくべつ)な会計(かいけい)も設(もう)けています。例(たと)えば、皆(みな)さんの健康(けんこう)を守(まも)る国民健康保険(こくみんけんこうほけん)や、お年寄(としよ)りの介護(かいご)を支(ささ)える介護保険(かいごほけん)などの特別会計(とくべつかいけい)、生活(せいかつ)に欠(か)かすことのできない水(みず)や排水(はいすい)にかかる上水道事業(じょうすいどうじぎょう)と公共下水道事業(こうきょうげすいどうじぎょう)の企業会計(きぎょうかいけい)があります。