イベント 【特集】四日市で真夏の大冒険(2)

【文化都市四日市を創る大四日市まつり】
◎四日市市の祭りや踊りが一堂に会する「大四日市まつり」。今年も四日市の夏を盛り上げます。

■[今年の特別企画]獅子舞総揃い[8/2(土)]
本市にはたくさんの獅子舞があります。普段は別々の地区で活動する獅子舞15頭以上が、一堂に会する企画が行われます。それぞれの獅子舞の違いや特徴を楽しむことができる、大四日市まつりならではの特別企画です。

■観客も担い手のひとり
今もなお受け継がれている伝統芸能。しかし、伝統芸能の活動の中心を担うメンバーの高齢化や担い手不足が進み、活動を休止せざるを得ない団体も少なくありません。貴重な伝統を未来に伝えるためにも、身近な伝統行事に興味を持ってみませんか。
もちろんまつりの中心になって参加するのも一つの方法ですが、「観客」も立派な担い手のひとりです。まずは、地域の伝統行事を見に行くことから始めてみませんか。

■おどりの日[8/2(土)]
市内の高校バトン部や、市消防音楽隊などが登場する「大四日市パレード」、こどもから大人までが参加して「大四日市まつり音頭」をさまざまなバージョンで踊る「おどりフェスタ」で盛り上がります。

■郷土の文化財と伝統芸能の日[8/3(日)]
市内各地区に伝わるさまざまな伝統芸能が次々に披露されます。各地区で大切に受け継がれてきた伝統と誇りを胸に、大四日市まつりを盛り上げます。

[Interview]時代が変わっても獅子舞を残していきたい
大四日市まつり実行委員会民踊と獅子舞演出団体代表(浜田舞獅子保存会)山路さん私が参加する浜田舞獅子は、古来より諏訪神社の神前に奉納されてきた獅子舞です。かつては大入道より大きな、浜田大山車という山車の上で舞われていましたが、戦災で山車が焼失してしまい、現在は地上で舞うかたちで受け継がれています。
それぞれの獅子舞団体には、受け継いできた伝統や、舞うにあたってのしきたりがあります。今回のように獅子舞をクローズアップした企画は滅多にない機会ですし、各団体のしきたりのなかで最大限に魅せる方法を考えています。
世代交代や若い人がいないということだけでなく、今は何でもある時代だからか、獅子舞や地域の祭りにかける情熱がちょっと薄れているなと感じています。そんな時代でも獅子舞を受け継ぐために、一人でも多くの人に楽しさを伝えたいと思っています。どんなかたちでも、獅子舞に関わってもらえると嬉しいです。

[Interview]大四日市まつりは、文化の継承と人づくりという意味でも貴重な場なんです
大四日市まつり実行委員会 企画検討委員会委員長(四日市諏訪太鼓保存会)
川北さん
今年の特別企画は獅子舞です。今まで獅子舞を受け継いできた人も高齢化して、こどもも少なくなって、伝統がだんだん廃れていく時代なんですよね。でも、こういう見せ場があれば、広く獅子舞を知ってもらう良い機会になると思うし、こどもたちにも、「そこで舞えるならやりたい」という想いを持ってほしい。
場所を提供していただく自治会や、まつりの準備、掃除をする人がいて初めて大四日市まつりは成り立っています。まつりを支えてくれる人々がいるからできる。そういう人たちの想いも大事にしていきたいですね。
コロナ禍で活動できなかった時期は非常につらかった。何十年と続けてきたまつりを、やめざるを得なかった。だから、みんなが一生懸命やってきたことを、無事今年もできるというのが、最高の喜びなんです。まつりは楽しい。ぜひ来てほしいと思います。

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