- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県伊勢市
- 広報紙名 : 広報いせ 令和7年8月1日号
■平和を学ぶ取り組み
◆子どもたちの取り組み
広島平和事業 ピースメッセンジャー
市内の中学生代表が、8月6日に広島で開催される「平和記念式典」にピースメッセンジャーとして参加し、戦争の悲惨さと命の尊さを学ぶ活動です。
実際に被爆地を訪れ、原爆被害の実相を知ることで、戦争を「過去の出来事」としてではなく、「今の自分たちが考えるべきこと」として捉える機会となっています。
◇代表校の生徒に意気込みを聞きました!
五十鈴中学校
中野さん 平和や戦争についての理解を深め、学んできたことを周りの人に伝えます。
吉田さん 現地でしか見られないこと、学べないことをしっかり見て学習します。
桜浜中学校
早川さん 戦争の恐ろしさを実際に見聞きし、感じとり、心に深く刻み込みたいです。
奥田さん 平和について学び、その学びを自分の成長につなげられるよう努めます。
◆千羽鶴事業
市内の中学校や施設、イベントで折られた千羽鶴を広島の平和記念公園にある「原爆の子の像」へ届けています。
「折り鶴を折る」という小さな行動が、平和を考えるきっかけとなり、多くの人に戦争の歴史を伝え続けています。
■column ここにもあった、戦争の影響 東洋一を誇った朝熊山のケーブルカー
◇多くの観光客や市民を朝熊山へ導くために誕生
「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参宮」といわれるように、昔からお伊勢参りの後に多くの人が朝熊山の金剛證寺を訪れています。大正14(1925)年には、ケーブルカーが開業し、より多くの人が気軽に朝熊山に登ることができるようになりました。高低差412mは当時としては東洋一を誇るものでした。
◇戦争の影響で営業休止に
太平洋戦争が始まると不要路線の営業休廃止が叫ばれ、登山鉄道もその一つに数えられ、昭和19年1月11日に営業休止となりました。ケーブルカーやレールなどの鋼材は、軍需品として提供することになり、終戦後も再開されることはなく、昭和37年に完全廃止となりました。
ケーブルテレビ「伊勢市行政チャンネル」で、市内に残る痕跡から戦争の影響を考える特集番組「伊勢の歴史探訪~伊勢市と戦争~」を8月1日から8月31日に放送 ※放送時間は17ページに掲載。
■平和を考えるきっかけ 非核・平和 第46回空襲展
入場料無料
日時:8月23日(土)・24日(日) 9:00~17:00
場所:ハートプラザみその
◆23日(土)
◇9:50~11:00
中学生ピースメッセンジャー 広島平和記念式典参加報告
ピースメッセンジャーとして広島に行き、感じたことや思ったことを、参加した中学生一人一人が報告します。
◇13:30~15:00
平和講演会「木村草太先生に聞く!憲法が変わる時、私たちの”暮らし”はどうなる?」
講師:東京都立大学教授/憲法学専攻 木村 草太さん
講師プロフィル:ニュース番組のコメンテーターやラジオ番組への出演など、多方面で活躍。
◆24日(日)
◇平和紙芝居
10:30~11:00「二度と戦争しません」
出演:劇団伊勢
16:00~16:30「竹内浩三ものがたり」
出演:伊勢学園高等学校演劇部
◇13:00~15:00
三重県と広島県の高校生による活動発表会
(三重県主催)
・庭田杏珠さんの特別講演
・三重県立伊勢高等学校の発表
・広島県立安芸府中高等学校の発表
・高校生と庭田さんの意見交換
◇特別展示 「記憶の解凍」/庭田 杏珠さん
AI技術や当時の資料、戦争体験者との対話をもとに、被爆前後の日常の白黒写真をカラー化する「記憶の解凍」。その取り組みを高校時代から続ける庭田杏珠さんのカラー化写真パネルを展示します。
◆23日(土)・24日(日)
◇特別展示 今日マチ子が描(えが)く、少女たちの「戦争」
「手塚治虫(おさむ)文化賞新生賞」や「日本漫画家協会賞大賞」などを受賞された漫画家の今日マチ子さんの漫画「cocoon(コクーン)」の展示を行います。
漫画の印象的なシーンをパネル展示し、沖縄戦や戦時下の少女たちや暮らしを振り返ります。
cocoon/今日マチ子
太平洋戦争の沖縄戦に着想を得て、思春期の少女たちの視点から戦争を描いた長編傑作。2025年夏には、NHKの戦後80年特集アニメとしてアニメ「cocoon~ある夏の少女たちより~」(声の出演:満島ひかり、伊藤万理華)が放映されます。
◇常設展示 戦時中の写真・伊勢空襲の記録
焼夷図・憲法パネル・ゼロ戦タイヤ など
常時開催企画:缶バッジ作成、平和うちわ作成、昔の遊び体験、折り鶴コーナー、スタンプラリー(子ども向け) など
※展示物や企画内容は変更する場合があります
問い合わせ:非核・平和第46回空襲展実行委員会(伊勢地区労継承センター内)
【電話】25-1697〔月~金曜日(祝日を除く)、13:00~17:00〕
■“戦後80年”となった今、一人一人が改めて平和の大切さを考えよう
◇恒久平和を祈り黙とうを
戦争犠牲者に哀悼の意を表するとともに、恒久平和を祈念するため、次の時刻に1分間の黙とうをお願いします。
・原爆の日 原子爆弾投下時刻
広島…8月6日 8:15
長崎…8月9日 11:02
・終戦の日
戦没者を追悼し平和を祈念する日
8月15日 12:00
問合せ:人権政策課
【電話】21-5545【FAX】21-5555