- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県鳥羽市
- 広報紙名 : 広報とば 令和7年4月1日号
■きらりと笑顔が輝くまち “とばぐらし”の魅力を再発見
市では、移住相談のワンストップ窓口を設置し、都市部からの移住相談者を積極的に受け入れるため〝切れ目ないきめ細やかな移住支援〟に取り組んでいます。
鳥羽へ移住してイキイキと生活している移住者のかたにスポットを当て、普段当たり前に感じている暮らしの中にある魅力を再発見したいと思います。
▽カラフルで楽しい地域づくりのお手伝い ツムシュテック美弥子さん
今回は、2020年に海外から鳥羽市へ移住し、パーソナルカラーアナリスト(色彩講師)として鳥羽市運動施設自主事業などで活躍しているツムシュテック美弥子さんに、鳥羽での生活について話をしていただきました。
◎鳥羽に移住するまでの生活は?
語学留学に行ったオーストラリアでスイス人の夫と知り合いました。その後、彼の仕事場がスイスになったため、共に引越しました。それから上海、ブリスベン、台北、蘇州と各地で30年ほど駐在生活をしてきました。その間に今は成人した娘と大学生の息子の子育てや、今の仕事であるパーソナルカラーの勉強などをしてきました。
◎鳥羽への移住のきっかけは?
海外で生活していましたので、子どもたちが大きくなるにつれ、夫婦で最終どこに住む?という話が10年ほど前から出ており、「できたら景色のいい、かつインフラもちゃんとしている住みやすい所に住みたいね」と、海外を含め色々と探していました。そんな折、かねてより旅行でよく来ていた鳥羽市のホームページで、移住者歓迎のサイトを見つけました。思い切って移住相談窓口に連絡をしたら、とても親切にいろいろと案内していただき、どこか移住先の候補となる土地がないかと車で鳥羽を回ってくれたのです。そしてその日に見つけていただいた土地が現在の住まいとなっています。本当にありがたい時間でした。今もずっと感謝しております。
◎移住することへの不安はありませんでしたか?
もともと三重県民ということもありますが、今の家が完成するまで何度も鳥羽に足を運ぶなかで、会う人会う人みんなが親切で、景色はとても美しいし、不安は全くありませんでした。
◎移住する際に苦労した点はありますか?
直接鳥羽には関係ないのですが、家が完成した翌年の年始からコロナ禍になりました。当時はまだ拠点が中国蘇州で、2020年の春節休みで鳥羽に来ていました。その後中国に戻ったら、コロナウイルスの影響で国内外問わず外出さえも難しいという状況になりました。仕事も学校もあったので、中国を離れられず、どこにもいかず蘇州で3年間過ごしました。そのため、3年も鳥羽の新居に戻れなかったことが苦労した点ですね。家が無事でよかったです。
◎実際の鳥羽での生活や人付き合いは?
私達の家族はスイスなどの海外や東京にいますので、未だ落ち着きなくあちらこちらを行き来しておりますが、そんな私たちにも地域のかたがたは親切で、回覧板を回す時に次の家がわからないときもていねいに教えてくれます。また、最近ではとばりあんらいふ倶楽部という移住者交流会や、鳥羽マルシェなどで知り合ったみなさんとの交流で、徐々に知り合いも増えてきて、ありがたいです。夫は毎日早朝に走っていますので、彼は彼で早朝に地域のかたがたとの交流があるようで、聞いていて楽しいです。
※とばりあんらいふ倶楽部とは2024年に開始した移住者コミュニティです。移住者が鳥羽での友達の輪を広げられるよう、先輩移住者に相談できる場所を作りました。交流会の様子はこちらから(2次元コードは本紙をご覧ください)
◎鳥羽での暮らしの魅力は?
圧倒的にこの美しい自然でしょう。世の中に美しい景色の場所は多いですが、海と山の両方が近くにあり、気候も穏やかで、買い物、病院、交通にも恵まれている場所はそう多くないと思います。電車一本で都市部に行けますし。静かで人も穏やかです。今はまだ移住者の動きは緩やかですが、いいものは絶対人に見つかるので、いつか鳥羽も多くの人が住みたい街になると思います。ただ、勝手なことを言いますと、人が増えてもこのまま鳥羽が静かで穏やかであってほしいとも思ったりもします。
◎プライベートの過ごし方は?
BE:FIRSTの推し活、テニス、ゴスペル、夫と歩く、旅行に行く、家で何もせず海を眺めてぼーっとするとかです。現在のお仕事は?パーソナルカラーアナリスト=人を最高に見せてくれる色を見つける仕事を、自宅や多気町のVISONなどで行っています。また色を使うことの楽しさを伝える色彩講師の仕事も自宅や鳥羽市民体育館など各地で実施しています。また色彩のプロを育成する養成講座もしており、主に“人と色”の仕事をしています。この仕事の中で、私は多くの人に色を使う楽しさをお伝えしたいです。人が色を装いに使うと、「あれ?あんた、ええの着とるな?ええ色やな?どこで買おたん?」など会話が始まり、コミュニケーションの一端になったりします。色を装う楽しさを多くの人にお伝えして“鳥羽ってみんなカラフルな色を着て楽しそうやなあ”って、よそから来た人が思うような、カラフルで楽しい地域づくりのお手伝いが出来たらいいなあ、という思いで日々精進しております。
問合せ:企画財政課移住・定住係
【電話】25-1227