くらし 防犯のすすめ(1)

近年、関東を中心に闇バイト関連の強盗事件が連続発生しています。連日の報道を見て、不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今月号は、地域のみんなで取り組む防犯対策と自分や家族で取り組む防犯対策をそれぞれ紹介します。
犯罪被害に遭わないために、防犯対策を見直してみませんか?

◎防犯のカギは地域の「目」
〇地域のみんなで取り組む防犯対策
犯罪者は地域の目を嫌います。安心安全なまちにするためには、自主的な防犯活動が欠かせません。地域の自主防犯活動をしている団体を紹介します。

◇【阿下喜パトロール隊】自分たちのまちは自分たちで守る
12月7日(土)、青色回転灯を付けた車で北勢町阿下喜地区を巡回する様子を取材。公共施設の駐車場や店舗、神社や駅などをくまなく確認しました

代表 陰地吉照さん
平成16年に発足した「阿下喜パトロール隊」は、安心安全なまちづくりのために、地区の住民が有志で集まり、現在16人で活動しています。週に一度の夜間パトロールのほか、小学校周辺の清掃、八幡祭の警備なども行っています。代表の隂地さんは「自分たちでまちを守るため、できることをしています。以前より地区内の犯罪が減少したので、効果を感じます」と話してくれました。
※陰地吉照さんの「陰」「吉」は環境依存文字のため置き換えています。正式表記は本紙P.2をご覧ください。

◇【本郷防犯ボランティアの会】歩くだけでも意味がある
11月30日(土)、令和6年の最後の活動日を取材。この日は藤原町本郷地区の中を二手に分かれて不審者がいないか巡回しました

会長 種村照孝さん
18年以上前から、地区の住民が有志で活動する「本郷防犯ボランティアの会」。不審者や不審火がないかと目を光らせながら、4週間に一度の夜間巡回を続けています。会長の種村さんは「巡回は、お金をかけずに取り組める防犯対策です。みんなで歩くだけでも防犯の意味があると思います。無理のない範囲での活動を大切にして、安心なまちにしたい」と話してくれました。

◎「ながら防犯」も効果的
〇地域の「目」を増やしましょう!
日常の中で、防犯の視点を持って周囲を見守る活動を「ながら防犯」と言います。通勤・通学のついでに、買い物や犬の散歩のついでに、周囲に異変がないか見守ることで、犯罪を未然に防ぐことができます。
阿下喜駐在所 篠田さん

◎まちをキレイにして犯罪を抑制
〇窓割れ理論を知っていますか?
建物の窓が割れているのを放置すると、誰も注意を払っていない印象を与え、他の窓も割られてしまう傾向が高くなることを「窓割れ理論」と言います。まちをキレイにすると、犯罪やいたずらの抑制につながります。

[voice]
・いつも防犯ボランティアさんが活動してくれているので、安心します。頼りになります。
本郷在住 近藤さん
・パトロール隊が居てくれることで、まちの犯罪を未然に防いでくれていると思います。
阿下喜在住 森嶋さん

◎防犯パトロールをしませんか?
〇防犯パトロール物品を貸し出します
自主防犯団体の活動を支援するために、防犯パトロール物品を貸し出します。貸し出し品は、帽子・ベスト・車用マグネット・腕章・誘導灯・回転灯です。希望する人は、総務課まで連絡してください。

問合せ:総務課
【電話】86-7745