くらし 明日に向かって~差別をなくしていくために~

■その言葉は本当に届けたい言葉ですか?-財務部財政課-
今やSNSは、誰もが気軽に思いを発信できる便利なツールです。家族や友人とのやりとり、趣味の共有、地域の情報交換など、さまざまな場面で活用されていて、私自身もよく利用しています。しかし、その便利さの一方で、誹謗(ひぼう)中傷や心ない言葉によって誰かが深く傷つけられている場面を目にすることもあります。
最近では、SNSでの誹謗中傷に苦しみ、自ら命を絶ってしまうという痛ましい事件がニュースで取り上げられることが増えています。発信した側は軽い気持ちでも、受け取り方は人それぞれということを忘れてはいけません。
人権とは、誰もが安全で安心して生きるための基本的な権利です。インターネット上もその例外ではありません。たとえ顔の見えない相手でも、画面の向こうには、同じように心を持った「誰か」がいることを意識する必要があります。「自分が言われたらどう思うか」「これは相手を尊重しているか」と投稿ボタンを押す前に、少し立ち止まって考えてみることが大切です。その小さな気づきと行動が、誰もが安心できる社会をつくる第一歩になると思います。
言葉は、その使い方次第で人を勇気づけることも、傷つけることもできます。だからこそ「言葉の力」の重要性を再認識し、相手に自分の言葉がどう伝わるのかを考えた上で発信することが求められていると感じています。
SNSは、正しく使えば人と人をつなぎ、支え合いを生むすばらしいツールです。誰もが安心して利用できる環境を、私たち一人ひとりの意識で育てていきましょう。一つひとつは小さな行動かもしれませんが、その積み重ねがよりよい未来につながるはずです。

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