くらし 【特集】安全な毎日のために(1)

■子どもから高齢者まで安全な毎日を送れるように
日没が早いこの季節だからこそ気を引き締めて取り組んでほしい交通安全。
交通弱者を守るため、誰もが安全に安心して暮らせるよう交通マナーを徹底しましょう。

▽日暮れの時間帯が早くなる冬
冬の寒さがますます厳しくなるこの季節、日が暮れる時間帯も早くなり夕方17時頃には完全に太陽が沈み、辺りは暗くなっています。日が暮れると車の運転者は歩行者を視認しにくくなるため、この季節は運転者も歩行者も通行に際してより一層、気を引き締めなければなりません。
そこで今月号では、菰野町内を管轄する四日市西警察署をはじめ、この地域の交通安全のために活動する四日市西地区交通安全協会やスクールガードリーダーを取材し、日常での注意しなければならない点などをお聞きしてきました。

【FOCUS POINT 01】各種交通安全に取り組む日
三重県では、各種交通安全に取り組む運動日を設定し、活動を推進しています。

▽データでみる事故件数の傾向
四日市西警察署管内での各種交通事故の発生件数は、近年4年間では徐々に増加している傾向にあります。特に直近の令和5年と令和6年で比較すると、高齢ドライバーの事故件数は、人身事故で前年比41・7%の増加、負傷者数も前年比50%増加しています。また、自転車が関係する事故は大幅な増加がみられ、人身事故で前年比33・3%の増加、負傷者数も前年比80%増加しています。
以上の令和6年の事故発生件数は全て令和6年11月末時点でのものです。12月以降の冬のこの時期は、年末から年始にかけての慌ただしさから日常の生活の上でもゆとりがなくなり、例年、事故件数がさらに多くなる傾向にあります。通り慣れた道でも歩行者も運転者も注意を払って通行し、交通事故発生件数0ゼロを目指してゆとりある行動を心掛けましょう。

●各年ごとの西署管内の交通事故件数

●近年の各種交通事故件数の推移

【INTERVIEW】
四日市西警察署 交通課
課長 森本祥紀(もりもとよしのり)さん

12月から1月にかけて年末年始の慌ただしさから、事業者の車も先を急いでいるように感じられます。そのような影響もあって事故の件数は例年、12月に多くなる傾向にあります。また、冬至を中心に日照時間が最も短くなる季節で視界が悪くなるため、歩行者も運転者も特に注意が必要になってきます。四日市西警察署では関係機関と連携して各種啓発活動に努め、事故発生件数0ゼロを目指して取り組んでいます。

【FOCUS POINT 02】雪の日の運転は要注意
降雪時や降雪後には路面の凍結や視界不良による事故に注意し、雪道では時間に十分な余裕をもって普段以上に慎重な運転を心掛けましょう。

●ノーマルタイヤNG
ノーマルタイヤでの雪道や凍結した道路の走行は極めて危険です。タイヤチェーン、スノータイヤ、その他有効なすべり止めの措置をせずに運転すると道路交通法違反となり、5万円以下の罰金となります。