くらし 【特集】安全な毎日のために(2)

■地域で守る子どもたちの安全
交通弱者となってしまいやすい子どもたち。
そんな子どもたちの安全を守り、登下校時を中心に事故が起こらないよう毎日見守り続ける地域の皆さんがいます。

▽関係組織と連携して交通安全
菰野町を含む四日市西地区の交通安全活動に携わる組織が四日市西地区交通安全協会です。黄色いジャンパーと帽子を目印に四日市西地区交通安全協会には現在、約130人のボランティアが参加し、地区内の小学校10校(菰野町内5校、四日市市内5校)の交通安全活動を推進しています。登下校時の子どもたちの見守りや交通安全のための広報啓発活動に四日市西警察署や関係機関、団体等と連携して活動しています。
また、登下校時の安全を守る上で欠かせない存在となっているのがスクールガードリーダーです。スクールガードリーダーは緑色の上着と帽子を目印に活動するボランティアで、交差点や横断歩道など登下校時に危険となりうる箇所に立ち、子どもたちの横断や通行誘導を行い、安全を守っています。これらの方々の他にも、教員や保護者、自治会の皆さんなどさまざまな方が小中学生の登下校に携わっています。そのような皆さんの協力によって、子どもたちが安心して学校へ通える環境がつくり出されています。

【INTERVIEW】
四日市西地区 交通安全協会
会長 三輪和行(みわかずゆき)さん(小島)

私自身、世の中の役に立ちたいと思って、この活動をはじめて20年ほどになります。毎月11日の交通安全の日には全会員が通学路に立つほか、会員はそれぞれの頻度で子どもたちの登下校の安全を守っています。また、近隣で重大事故が発生した場合も最低3日間は通学路で子どもたちを見守るようにしています。この時期に限ったことではないですが、歩行者も運転者も交通安全にはまずは基本に忠実に「止まる」「確認する」「進む」といった行動ひとつひとつに注意を払ってもらいたいですね。

【FOCUS POINT 03】地元のお菓子とコラボして広報啓発
年末の交通安全県民運動にあわせて(有)日の出屋製菓が、交通事故防止と特殊詐欺被害防止のために広報啓発用せんべいを製造し、四日市西警察署に寄贈しました。啓発用せんべいには「(1)ノーヘルはあきませんべい!!」「(2)無理な横断・無理な運転はしませんべい!!」「(3)ハンドサインで事故にあいませんべい!!」「(4)詐欺の電話にはだまされませんべい!!」とデザインされ、啓発に役立てられています。

【FOCUS POINT 04】各学校の登下校時間
町内の各学校の授業開始時間以前と授業終了時間以降は、運転者を中心に子どもたちの通行に注意をしてください。授業終了時間以降、子どもたちは順次帰宅をはじめますが、委員会や部活動、塾等で帰宅が遅くなる場合もあるので日没後は特に注意してください。

【INTERVIEW】
スクールガードリーダー
水越昭男(みずこしあきお)さん(奥郷)

この役職を務めるようになって約20年が経ち、月・木曜日は八風中学校周辺で、火・水・金曜日は菰野中学校周辺で見守りを行っています。登校時の信号待ちの時間などに声を掛け、積極的にコミュニケーションをとり、文化祭や運動会など学校行事にも顔を出している関係で子どもたちからは緑色のジャンパーを目印によく覚えられています。とにかく子どもたちがかわいく思え、町内どこへ行っても子どもの姿を探して歩いています。子どもたちとは、二十歳のつどいで再会すると声を掛け合う関係性が続いています。

▽子どもたちの安全のために
今日も元気に学校へ登校する子どもたち。「いってらっしゃい」と家族から送り出されて登校し、無事に学校から帰宅して「おかえりなさい」と言ってもらえるように―そんな何気ない毎日がどの家庭でも変わらず訪れてほしい。そう願って未来ある子どたちの安全を守り続ける皆さんがいます。
この冬、そしてこれからも予期せぬ事故で大切な人が傷つくことがないよう、運転者も歩行者も交通安全に配慮した行動を心掛けてくださ
い。地域の皆さん全員で子どもたちが安心して学校に通い、誰もが安全に生活できる菰野町を作り上げていきましょう。
今日も変わらず子どもたちが「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言ってもらるように。