くらし 謹賀新年

菰野町長 諸岡高幸

令和7年の新たな幕開けを祝し、菰野町長諸岡高幸より新年のごあいさつを申し上げます。

◆皆さんから元気をもらった1年
令和7年の年頭にあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
まず、令和6年を振り返りますと、長年続いた新型コロナウイルス感染症がようやく落ち着きを見せ、人流が戻りはじめ明るい兆しが見えてきた折、新年の始まりとともに発生した能登半島地震や復興途中の9月に発生した能登半島豪雨により、甚大な被害が発生し、当町も発災直後から職員を派遣し支援しておりますが、一日も早い復興を心よりお祈りを申し上げます。
さて、昨年は各分野における町民の皆さんの頑張る姿から、たくさんの元気をいただきました。例えば、2月に開催された「美し国三重市町対抗駅伝」では、4年ぶりに町の部で優勝を果たし、選手の皆さんの約半年間の厳しい練習とチームワークがこの結果をもたらしたことを実感しました。また、7月には三重県消防操法大会が開催され、菰野町消防団千種分団が三泗地区代表として出場しました。毎日の厳しい訓練の中でも、団員の皆さんが笑顔を絶やさずに励んでいる姿に感動を覚えました。そして、甲子園での悲願の一勝を果たした菰野高校硬式野球部の話題も欠かすことはできません。白球を追い、甲子園という大舞台で躍動した菰高ナインを多くの町民が応援することで菰野町がひとつになれたように感じました。その他、多くの皆さんがスポーツ・文化活動等でご活躍され、町に元気をいただきました。
一方で、地域活性化を目的に関係各位のご協力のもと、多くのイベント等も実施してまいりました。町の強みである自然を生かしたイベントとして「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin湯の山温泉」「千草街道探訪ハイキング」「観光列車つどい」などを実施し、県内外から多くの方に参加いただきました。また、昭和39年から34年間続いた「鈴鹿セブンマウンテン登山大会」から60年目の節目にあたる昨年の5月に改めて「THEHIKE鈴鹿セブンマウンテンズin御在所岳」を、さらに10月にはいなべ市との連携で第2弾となる「THEHIKE鈴鹿セブンマウンテンズin藤原岳」を企画しました。私も参加し、山を登りましたが参加者のみでなく外国の方も含め、多くの登山者との出会いがあり、あいさつを交わすなどして山と人々から大きなパワーをいただきました。
年末の11月30日からは、菰野町商工会青年部による「第2回ウィンターイルミネーションこもの」が昨年よりグレードアップして実施され、町と町民の希望の光のごとく美しく点灯しています。点灯式は、たくさんの方で賑わい、新たな町の風物詩として親しまれているように実感しております。このように年間を通して、各種団体や企業、自治会等、多くの皆さんのご尽力によりさまざまなイベントや活動により町の元気を創造していただいていることに感謝申し上げます。

◆令和7年を未来への飛躍の年に
急激な人口減少社会が進む中、人口戦略会議が令和6年4月、将来消滅可能性自治体が全体の4割に及ぶという発表を行いました。当町は、今回発表された自治体には含まれていないものの、既に人口減少が始まっており、厳しい財政運営を強いられる中で、高度成長期に整備されたインフラ整備や住民福祉の向上などを推進しなければなりません。そのような状況を踏まえ、令和6年6月にいなべ市と定住自立圏形成協定を締結しました。この協定により可能となった国の財政支援を受け、企業から社員を自治体に派遣して地域貢献を担う「地域活性化起業人」を10月から派遣いただいております。
また、9月には、吉本興業ホールディングス(株)のグループ会社である(株)よしもとセールスプロモーション&エリアアクション(以下、「よしもと」)との間で包括連携協定を締結しました。笑いの総合マネジメント企業であるよしもとのご協力をいただき、さらに元気な町を目指しているところであります。このような他市町村等との広域連携により効率的な行政運営を令和7年も進めてまいります。
最後に今年1年の目標は、まず全ての町民の安全で安心な生活を守るため、議会、区長会の皆さんなどのご協力をいただきながら、オール菰野で築いてまいりたいと存じますので、よろしくお願いいたします。そして、地域の強みを生かし、人の「繋がり」とさまざまな「連携」を宝に未来へ繋ぐ飛躍の年としてまいりたいと考えますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

町民の安全で安心な生活を守るためオール菰野でまちを築いていきたい
人の「繋がり」と「連携」を宝に未来へ繋ぐ飛躍の年に