- 発行日 :
- 自治体名 : 三重県度会町
- 広報紙名 : 広報わたらい 2025(令和7)年8月号
■こんなときどうする
○停電が発生
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
中でも携帯電話やラジオは貴重な情報源です。
また、蓄電システムがある家は使い方などを事前に確認しておきましょう。
避難はブレーカーを落としてから!
→復旧時、通電した電化製品から火災が発生する可能性を防ぐため
○水が出ない
大地震が発生すると、断水復旧までにかなりの時間を要します。
また、給水車が来るまでに時間がかかる可能性があります。
水が止まっても衛生ケアができるように「ウェットティッシュ」や「マウスウォッシュ」なども準備しましょう!
飲料水の備蓄の目安:1人あたり3L×3日分
※大規模災害は最低7日分
○トイレが使えない
断水や停電、排水管の破損などさまざまな理由で使用できない可能性が高いです。そのため、携帯トイレや簡易トイレを備蓄しておきましょう。
災害用トイレの目安:1人あたり35回分(7日分)
災害用トイレの備蓄は水や食料と同じくらい重要!!
○買い物に行けない
普段からよく使用する加工食品や日用品などを少し多めに購入しておく「ローリングストック」がおすすめです。
→多めに備蓄する→日常的に消費する→不足した分だけ買い足す
備蓄の目安:最低3日分
※大規模災害は最低7日分
○他に備えておけば安心なもの
・薬
・予備のコンタクトや眼鏡
・カセットコンロ
上記以外にもケースごとに考えると、それぞれ必要なものが見えてくるかもしれません。
災害が発生したあとに備えたものをどう使うか、意識しながら準備しましょう。
■防災のお役立ち情報
○防災マップ
防災マップで、ご自宅周辺の危険箇所や避難先などの確認をお願いします。
○度会町アプリ
町では防災行政無線の情報を、お持ちのスマートフォンから「音声と文字」の両方で確認できる、アプリの配信を行っています。
○災害用伝言ダイヤル171
大規模な災害が発生した時に、NTTが無料で提供する伝言板サービスです。災害時に、固定電話、携帯電話等の電話番号宛に伝言を音声で登録し、全国から音声を再生することができます。
■〔自助〕安全対策を見直そう
皆さんの安心安全な生活を守るため、町にはさまざまな補助金制度があります。ぜひ、この機会に自宅などの安全対策を見直しませんか。
予算には限りがありますので、詳しくは建設課までお問い合わせください。
○木造住宅無料耐震診断
わが家の地震に対する安全性を知るために、まずは木造住宅の無料耐震診断を受けましょう。
診断を受けるには、昭和56年5月31日以前に工事着手した木造住宅など一定の条件があります。
耐震診断の結果、「倒壊する可能性が高い」と評価された場合、補強設計・補強工事などの補助を受けられることがあります。
詳しくは、今月号に折り込みしている「住まいの耐震化」のチラシをご覧ください。
○度会町ブロック塀等撤去事業補助金
地震発生時におけるブロック塀などの倒壊などによる被害防止を図るとともに、避難路の確保のため、倒壊する恐れのあるブロック塀などの撤去費の一部を補助しています。
この機会に一度、ご自宅のブロック塀などの点検をお願いします。
○木造住宅耐震シェルター設置事業補助金
耐震シェルターとは、大地震時に家屋の倒壊から命を守るため、安全な空間を確保する構造物です。
昭和56年5月31日以前に工事着手した木造住宅など一定の条件があります。
また、必ず、申請前に問合せをお願いします。
■住宅耐震診断を受けて
○自分ごとと捉え、まずは一歩踏み出す
耐震診断はいつか受けなければならないと思っていましたが、ずっと先延ばしにしてきました。しかし、昔と今の強度が全く違うことから危機感を感じ、まずはと思い耐震診断を受けました。結果は、耐震性がなく巨大地震が発生したら全壊する可能性が高いというものでした。親から譲り受けた大切な家ですが、今後、耐震補強工事をするか、解体して新しく建てるかとても悩んでいます。
どちらにしろ、耐震診断を受診して現在の家では危険という状態を把握することができたのは備える一歩として大きいと思います。
やはり多くの人が地震に対して「ひとごと」だったり、費用面で踏み出せないことも多いと思いますが、命は何にも代えられないので、地震が起こる前に、できることを備えたいと思います。
小岸一昭(かずあき)さん(下久具)
■専門家の声
○自分も周りも安心できる環境を
昭和56年の建築基準法改正により、住宅の耐震基準が大きく引き上げられました。
この背景には、昭和53年6月12日にマグニチュード7.4(震度5)の地震が仙台市を襲い住宅の全半壊が4,385戸、一部損壊が86,010戸という多大な被害が生じました。
そのため、昭和56年以前に建てられた建物は、いわゆる「旧耐震基準」によって建築され、耐震性が不十分なものが多く存在します。
よって、まずは、耐震診断を受けて現在のお住まいの状態を正しく把握することが重要です。
耐震診断では、どこに壁があるか、壁の中に筋かい(補強材)が入っているか、基礎の状態などを確認し、倒壊の可能性について判断します。
例えば、片側に大きな窓が集中している場合、家全体のバランスが崩れ、地震時に大きく倒壊する恐れがあります。
自分自身の命を守ることはもちろん、周囲の方々を守ることにもつながりますので、ぜひこの機会に、耐震診断の実施をご検討ください。
三重県木造住宅耐震促進協議会登録耐震診断員 荻田幸司(こうじ)さん
問合先:役場建設課
【電話】62-2420