くらし 所信表明2025(9)

◇商工業の振興
商工業の振興につきましては、令和6年度に「ふるさと納税」事業において返礼品やWEBサイトの拡充等を行ったことにより、寄附額は令和5年度を上回る見込みであります。
令和7年度におきましては、新たな返礼品の拡充やWEBサイトでの広告等の強化、都市部で行われるふるさと納税イベントに参加をするなど、本町の特産品について積極的にPR活動を行うとともに、出品者である生産者のみなさまと連携を密にし、魅力ある特産品の掘り起こしなどを行うことにより、さらなる寄附額拡大に向け事業を推進してまいります。
また、町内事業者のみなさまへの側面支援といたしましては、小規模事業者の経営安定や雇用課題に対応するため、融資を受けた場合の利子の一部補助や、少子化等の影響により、求人、採用が困難になっている地元企業の課題に対応するため、令和7年度も継続して「紀宝町合同就職説明会」の開催を予定しております。また、企業や店舗改修等に対する「創業支援助成金」、「空き店舗再生事業費補助金」、「店舗魅力アップ補助金」等についても、町商工会と連携し、引き続き取り組んでまいります。
さらに、令和5年度から町商工会が発行・販売しております「プレミアム付紀宝町商工会共通商品券」につきましては、令和7年度は発行数を2倍に拡充し、町内店舗での消費拡大を促進してまいります。
これらに併せて、物価高騰等の影響を受けている町民のみなさまへの支援と地域経済の活性化を目的に「紀の宝プレミアム商品券」の販売を行ってまいります。

◇ローカルtoローカル新連携プロジェクト
青森県藤崎町との地域間連携につきましては、令和6年度におきましても、両町のイベントにおいて相互に物産販売を実施いたしました。
今後も、「ローカルtoローカル新連携プロジェクト」の旗印のもと、両町のイベントや直売所での物産販売、お互いの特産品を活用した新商品の開発を進め、行政間だけでなく民間事業者同士での交流もさらに強化してまいります。

◇農業施策
農業施策につきましては、農業の持続的発展に向け、将来の農業の在り方や農地の利用方針について担い手農家、農業委員、農地利用最適化推進委員のみなさまなどと協議を行い、現在策定中の「地域計画」に沿って地域農業の様々な課題解決に取り組んでまいります。
担い手対策につきましては、国や町の支援事業を有効に活用し、関係機関と連携しながらサポート体制の強化や農地の利用集積を支援し、新規就農者の確保に努めてまいります。
地域の特産品であるミカン、マイヤーレモン等につきましては、引き続き販路拡大や高品質化、6次産業化に向けた取り組みを進めてまいります。
農業基盤整備につきましては、農業生産条件等が不利な中山間地域において、農業用用排水施設、農道や集落道などの整備を一体的に実施することにより農業農村の活性化を図ることを目的として、三重県で実施いただいております「県営中山間地域総合整備事業紀宝中部2期地区」において、桐原地区頭首工改修工事、大里地区農業用用排水施設改修工事の2事業、平見池堤体改修工事実施のための同事業の計画変更の法手続きが予定されております。
町といたしましても、三重県と農業者の方々との連携を密にし、円滑に事業が進捗するよう取り組んでまいります。

◇獣害対策
獣害対策につきましては、猟友会のみなさまのご協力のもと、サル、イノシシ、シカ等の駆除に対し「有害鳥獣駆除補助金」の支給や、箱罠の貸し出しを行うことにより有害個体の頭数減少に努めるとともに、農作物被害がある農地につきましては、侵入防止柵設置に対する支援を行い、被害の軽減を図ってまいります。
今後も、先進地事例や専門家からのご意見を踏まえ、本町の地域特性に適した被害防止対策をさらに進めてまいります。

◇浅里地区地滑り対策
浅里地区地滑り対策につきましては、「県営治山事業」において地すべり箇所の復旧工事を進めていただいております。令和7年度におきましては、町災害復旧事業として被災した箇所の町道および林道の災害復旧工事に着手してまいります。
今後も、三重県と連携を密にし、早期完成に向け事業を推進してまいります。