くらし 所信表明2025(10)

◇林業施策
林業施策につきましては、「森林環境税」の財源を基に国から配分される「森林環境譲与税」を活用し、経営が困難となっている森林への対策として、行政や林業経営体に管理を移管していく「森林経営管理制度」に基づいた森林整備を実施してまいります。
また、「みえ森と緑の県民税」を活用した事業では、町民のみなさまの生活に密接に関連する公園や通学路などの支障木伐採をはじめ、三重県と連携し、「災害に強い森林づくり」を目的とした危険木の除去および周辺の森林整備などに取り組んでまいります。
次に、林道事業につきましては、林道北桧杖浅里線の舗装工事、林道桐原浅里線における1橋の橋梁修繕、13橋の点検・健全度診断業務および浅里地区地滑り箇所における災害復旧工事を計画しており、利用者のみなさまが安心して通行できる林道整備を進めてまいります。

◇水産振興
水産振興につきましては、令和5年度に策定した「浜の活力再生プラン」に基づき、漁業者のみなさまや関係機関と連携し、漁業者の所得向上や水産資源の維持等の取り組みを行ってまいります。
また、サザエおよびアワビ等の水産資源回復のための県営の藻場造成事業や浮魚礁整備につきましても引き続き、三重県に対し要望してまいります。

◇基盤整備事業
町の基盤整備事業につきましては、災害に強い安全・安心で快適に暮らせる町づくりを基本目標に、社会基盤整備を進めてまいります。
令和7年度の計画といたしましては、町道相野口永田線他2路線の道路改良工事、町道城山5号線の測量設計業務、鵜殿地区日高橋の橋梁修繕工事、鵜殿地区石橋の橋梁修繕設計業務および修繕工事、町内41橋の点検・健全度診断業務、町道東堤谷線他15路線の排水路改良工事、町道成川神内線他4路線の舗装工事、町道東矢渕線他1路線の法面対策工事を実施してまいります。
成川深谷地区浸水軽減対策につきましては、現在、地質調査を行っており、調査結果を基に対策工法について、引き続き関係機関との協議を重ね、事業の進捗を図ってまいります。

◇新宮紀宝道路・紀宝熊野道路
国の道路事業につきましては、昨年12月7日に地域全体の悲願でありました熊野川河口大橋を含む、一般国道42号「新宮紀宝道路」が開通いたしました。
事業推進にご協力を賜りましたみなさま方に、深く感謝を申し上げます。
町民からは「新宮市へのアクセスがよくなった」、「交通量が分散され新宮市内の渋滞が緩和された」などの声をいただいており、開通の効果を実感しております。
今回の開通は、地域住民のさらなる利便性の向上、観光・経済活動の活性化や医療機関への搬送時間の短縮による緊急医療活動の支援、台風や南海トラフ地震等の災害発生時における広域交通ネットワークの構築など、様々な開通効果があり、この道路が本地域の発展に大きく寄与する「命の道」であると期待しております。
近畿自動車道紀勢線の未開通区間である一般国道42号「紀宝熊野道路」につきましては、基盤整備課に設置しております「新宮紀宝道路推進室」を「紀宝熊野道路推進室」に変更し、早期工事着手および紀伊半島一周高速道路実現に向け、本町が加盟する各同盟会、協議会において国や県、関係機関に要望を行い、緊密な連携のもと、さらなる事業促進を図ってまいります。

◇河川事業
河川事業につきましては、「新宮川水系(熊野川)河川整備計画」に基づき、ハード整備による浸水被害軽減対策として、引き続き、河道掘削等を実施いただいております。

◇県事業
三重県の事業につきましては、道路事業では県道小船紀宝線浅里バイパス整備をはじめ、県道紀宝川瀬線の現道拡幅工事、河川事業では神内川の大規模改修工事や井田川改修工事等、各事業を継続して実施いただいております。

◇港湾・海岸事業
港湾・海岸事業では鵜殿港東防波堤改修、鵜殿港航路浚渫、井田海岸侵食対策の調査・研究および現対策工事を実施いただくとともに、井田海岸侵食対策について引き続き要望してまいります。
今後も県、関係各位と緊密な連携のもと、事業促進を図ってまいります。