- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県東近江市
- 広報紙名 : 広報ひがしおうみ 令和7年1月号
■20年先を見据えたまちづくり
鈴村:東近江市も人口が減少し、将来、産業の衰退が懸念されます。その中で、地域が活力を失わず、安全で快適な生活を送ることができる自立した生活圏の形成が必要だと考えています。
また、安心して暮らせるまちづくりのためには、防災意識の向上や地域コミュニティの強化が求められており、官民一体となって防災・減災対策を講じる必要があります。私たち商工会も、その一翼を担いたいと強く思っています。
二橋:20年先に向けたまちづくりを考えると、道路網の整備や交通網の充実が必要だと考えます。また、DX(※1)やICT(※2)の推進など難しい言葉が使われる時代ですが、それを会員事業者の皆さんが理解・活用して地域経済の振興にいかしてもらえるよう、商工会議所が後押ししていきたいと思っています。
さらに、福利厚生の充実など、商工会議所が支援できることは何かを考え、企業活動を充実させていくことが20年先を見据えた中で、まずやらなければいけないことだと考えています。
市長:大規模な事業として、都市計画道路小今建部上中線や国道307号、国道8号、国道421号の整備、(仮称)黒丸スマートインターチェンジなどの道路整備を継続し、工事を急ぎたいと思っています。
もう一つ重要なことは、農家を取り巻く状況が非常に厳しいことです。本市には、8300ヘクタールという近畿最大の耕地面積があります。農家の収益を上げるため、国直轄の土地改良事業を進めています。
また、最も大切なことは少子化にしっかり対応することです。これまで、結婚から妊娠、出産、子育て、そして教育まで切れ目なく支援する環境をしっかり整えてきたつもりですが、これからも「このまちで生まれて良い人生だった」と思ってもらえるまちを目指して施策を進めていく必要があります。これは20年先を見据えた地域活性化の基本的な考え方だと認識しています。
■市政に期待すること
二橋:市には、うるおいとにぎわいのあるまちづくりをますます充実して、働きやすいまち、住みやすいまちを一層進めていただけるものと期待しています。
また、八日市商工会議所は、来年70周年を迎えます。今まで諸先輩方が築き上げられたものをさらにもう一歩進めていくため、商工会議所のあり方を考えながら、いろいろな施策に取り組んでいきたいと思っています。
鈴村:市には、より快適な都市基盤整備、次代を担う青少年の健全育成、また、農業や商工業など産業の育成、防災・防犯など安全安心な社会の構築をこれからも力強く進めていただきたいと思っています。そして、今後も各施策に磨きをかけるとともに新たな施策の検討も進め、より魅力のあるまちづくりを期待しています。
■市民の皆さんへメッセージ
市長:今年は、東近江市が誕生して20年という大きな節目の年を迎えます。経済界や各種団体が同じ方向を向いて、しっかりとこのまちの発展のために取り組んでまいります。
滋賀県は全国的に見ても自然災害による経済的損失が少ない地域ですが油断することなく、より一層安全で安心なまちづくりを進めてまいります。また、わがまちのことだけでなく、広域防災という観点から全国の避難者を長期間受け入れられる体制を整えることも必要だと考えています。
一方で、本市には、森里川湖という多様性の高い自然の中に千年を超える歴史・文化・伝統が数多くあります。市の発展には、市民の皆さんに、こうしたすばらしい素材や歴史・文化が市内に数多くあるということを知っていただき、まちに誇りと愛着を持っていただくことが必要であると思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
※1デジタルトランスフォーメーションの略。デジタル技術を社会に浸透させて人々の生活をより良いものへと変革すること。
※2日本語で情報通信技術を意味する言葉。インターネットなどを経由して人と人をつなぐ情報通信技術
■東近江スマイルネット
新春対談の様子は、東近江スマイルネットで放送します。(15分番組)
・1月1日(祝) 午前8時、正午、午後6時
・1月2日(木) 午前8時、正午、午後6時
・1月3日(金) 午前8時、正午、午後6時