- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県愛荘町
- 広報紙名 : 広報あいしょう 2025年5月号
愛知川東小学校は、令和7年度に創立50周年を迎えます。この節目の年を盛り上げるため、昨年10月に3年生から6年生の有志35名が「ふじだな再生プロジェクト」を立ち上げました。
児童たちは、地域の方々の協力を得ながら、学校裏にある藤棚周辺の草刈りや剪定作業に取り組んできました。
しかし、想像以上に整備が難航したため、より多くの方々の力を借りようと、造園を手掛けるテレビ番組へ依頼したところ、見事採用されました。
そして、2月28日から3月3日までの4日間、造園会社の皆さんや、お笑い芸人・スマイルのお二人の協力のもと、工事が行われました。生まれ変わった藤棚周辺には、琵琶湖をかたどった池や鹿威(ししおど)し、花壇が整備され、さらに6年生の足形モニュメントや卒業記念制作のテーブルとベンチも設置されました。
完成した藤棚を目の当たりにした児童たちは、その劇的な変化に歓喜の声をあげていました。
今後、この藤棚は、児童や地域の方々が集う憩いの場になります。
藤棚に設置された卒業記念制作のテーブルとベンチは、2月25日に6年生が卒業記念制作として、株式会社西川工芸の協力のもと制作したものです。
児童たちは、木材を組み立て、余分な部分をのこぎりでカットしました。特にのこぎり作業は力が必要で一人で最後まで切るのが難しく、友だちと交代しながら汗を流していました。中には断面がガタガタになることもありましたが、職人の方々の「それも味だよ!」の言葉に、児童たちは勇気づけられ、最後まで粘り強く取り組んでいました。
翌26日には、制作したテーブルとベンチの板面に脚を取り付け、釘を金づちで打ち込み、木の部分に白い下地のペンキを塗りました。釘打ちでは、打った釘の頭が曲がってしまい苦戦する場面もありましたが、職人の方々から金づちの使い方のコツを教えていただき、教わった通りに打ち込むと、釘がスッと入るようになり、児童たちは驚きと喜びの声を上げていました。