- 発行日 :
- 自治体名 : 滋賀県愛荘町
- 広報紙名 : 広報あいしょう 2025年11月号
未来を拓く 愛荘16年教育(5)
部活動の地域展開に向けて~地域の力で、子どもたちの未来を育てる~
愛荘町では「未来を拓く愛荘16年教育」の一環として、地域全体で子どもたちの学びと成長を支える取組を進めています。その中で、今大きな転換期を迎えているのが「中学校の部活動のあり方」です。
文部科学省は令和5年度から、休日の中学校部活動を地域に段階的に移行する方針を示しました。具体的には、令和5~7年度を改革推進期間、令和8~13年度を改革実行期間とし、改革実行期間内で「休日については、原則、全ての学校部活動において地域展開の実現を目指す。」としています。
これは少子化の進行や教員の働き方改革への対応として、学校単独での部活動運営に限界が見えてきたことを背景に、地域と連携して中学生の新たなスポーツ文化活動を支える体制へと移行するものです。
この国の方針を受けて、愛荘町では令和7年1月に、学校関係者、地域のスポーツ・文化団体、保護者代表からなる「愛荘町立中学校部活動あり方検討協議会」を設置。町の現状や地域資源を踏まえた、地域連携による部活動の新たな仕組みづくりについて議論を進めています。
■これからの新たな地域クラブ活動のイメージ

■なぜ地域展開が必要なのか?
▽少子化の進行
今後10年間で、町内の中学生数は約40%減少する見込みです。すでに一部の部活動では、合同チームで大会に参加するなど学校単独での活動継続が困難な状況が生まれています。
▽指導者の不足と教員負担
専門的な指導ができる教員が限られている現状では、長時間にわたる部活動指導が教員の大きな負担となっており、教育全体の質の確保が課題となっています。
部活動の地域展開は、学校・地域・家庭が連携しながら進めていく町ぐるみの取り組みです。
単なる学校の負担軽減ではなく、子どもたちにとってより良い学びと成長の機会を創出する重要な改革です。
今後とも皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
問合せ:教育振興課
【電話】0749-42-8016
