- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府宇治市
- 広報紙名 : 宇治市政だより 広報うじ 令和7年9月15日号
■01 [お茶][歴史]宇治史探検(175)
知る人ぞ知る宇治の豆知識をお話しします。
◇巨椋池の漁労用具(1)
かつて巨椋池があった頃、漁業をなりわいとする人々がいました。
巨椋池での漁法は、時代によって移り変わりがありますが、投網や刺網などの網漁、針を付けた糸を池の底に流しておくツケバリやナガシバリ(延縄)といった釣漁など、多くのものがありました。
その中の一つに、上空から見ると傘のような形をしている「カラカサ」と呼ばれた「魞漁(えりりょう)」がありました。魞漁とは、魚が障害物にぶつかるとその障害物に沿って前へ進む習性を利用したもので、池の中に連続して「簀(す)」を立てて魚を導き、「オリ」と呼ばれる最深部の囲いに追い込み、網などですくい獲る漁法です。
そして、オリの先端の簀と簀の間に「ジョウダテモンドリ」という漁労用具をとりつけ、そこに入る魚も獲りました。「モンドリ」とは、筒状の形をしており、一方を縛って、中に餌を置き、入ってきた魚を獲るものですが、内部に「ノド」と呼ばれる返しがついており、いったん魚が入ると出られない仕組みになっています。
この魞(カラカサ)が年中「常立て=ジョウダテ」であったことから、この魞に用いるモンドリをジョウダテモンドリと呼ぶようになったのではないかと考えられます。
※歴史資料館では『宇治市歴史資料館収蔵資料調査報告書27 巨椋池等の漁労用具・関係資料』を刊行しました。興味のある人はホームページよりご確認下さい。
問合せ:歴史資料館
【電話】39・9260
■02 こんなときどうする?
◇本当にあぶない、「まぜるな危険」
Q:住宅用洗剤に「まぜるな危険」という表示がありますが、なぜ危険なのですか。
A:塩素系の漂白剤や洗浄剤と酸性の洗浄剤等を混ぜると有毒な塩素ガスが発生し、吸入した量によっては死亡することがあります。このため、市販の漂白剤や洗浄剤には家庭用品品質表示法により警告の表示が義務付けられています。「まぜるな危険」は、同法により義務付けられた色や文字の大きさで危険性を伝える警告表示のひとつです。また、混ぜなくても、それぞれの製品に直接触れることで、目や皮膚を傷めることがあるので注意が必要です。水で洗い流す、医師の診察を受ける、などの対応が必要です。
漂白剤・洗浄剤等は、専用容器以外のものに移し替えないようにしましょう。インテリア性重視で、ラベル無しの容器に入れた場合、危険性が分からなくなります。また、アルカリ性洗剤をアルミの容器に移し替えると、溶けて水素ガスが発生し、破裂する危険があります。
問合せ:消費生活センター
【電話】20-8796
■03 共生[なるほど]ろう文化
◇日本初開催! 11月に東京でデフリンピック開催!
デフリンピックとは、耳の聞こえない人を指す英単語「デフ」と「オリンピック」を組み合わせたもので、ろう者、難聴者のためのオリンピックです。オリンピックやパラリンピックと同様、4年に1度開かれてきました。「東京2025デフリンピック」は、100周年目にあたる記念すべき大会で、11月15日~26日に開催され、日本では初めての開催となります。
選手は競技会場に入ると補聴器等の装用は禁止されており、スタートの合図は光や旗で行うなど視覚的に工夫されていますが、それ以外、ルール・種目はオリンピックと基本的に同じです。
また、デフリンピックはろう者自身が運営する聞こえない・聞こえにくい人のための国際大会であり、参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところが大きな特徴です。
パラリンピックに比べ、まだまだ、デフリンピックの認知度が低いのが現状です。デフリンピックをみんなで応援することで、聴覚障害者への理解の輪を広げましょう。
問合せ:障害福祉課
【電話】21-0419【FAX】22-7117