しごと 2025Vol.4U・Iターンインタビュー 京丹後の素敵な人みーつけた!

■琴引の塩(しんてんち)で、自分のやりたいことを続けたい―
鈴木基和(すずききわ)さん
網野町三津、鳴き砂で有名な琴引浜の近くに工場をかまえる塩工場〝琴引の塩〝。琴引浜近くの綺麗な海水をくみ取り〝平窯製法〝という伝統的な製塩方法で塩を炊き上げます。その工場で職人として働く鈴木基和さんは、一年前に石川県から京丹後へ移住してきました。「石川県の最北、日本海に面した珠洲市という町にある塩工場で職人として働いていました。しかし、昨年1月の能登半島地震で工場が被災し、塩づくりが続けられなくなりました。それでもまた塩づくりがしたいと思い、昨年3月から京丹後に移住し、この工場で働き始めました」と話します。
そんな鈴木さんが、塩づくりに興味を持ったのは大学生のときだったそうで、「僕は岐阜県出身で、高校生までは海のない場所で育ちました。それもあり大学で就職活動をしているときに〝海の近くで、海に携わった仕事がしたい〝と思うようになって。いろいろと調べる中で塩づくりについて知り、そこから全国にある塩工場へ見学に行きました。実は、当時この琴引の塩工場にも働かせてほしいとお願いしたことがあるんです。その時は断られてしまいましたが、今こうやって京丹後で塩づくりができることがとても嬉しいです」と話します。
「ひとえに塩づくりといっても作り方はさまざま。その土地ごとに塩が出来上がるまでの過程にも特徴や違いがあります。京丹後に来てからも先輩の職人さんに教わりながら日々、勉強中です。これからも大好きな塩づくりを続けていきたいと思っています」と鈴木さんは語ってくれました。