- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府久御山町
- 広報紙名 : まちの総合情報紙 広報くみやま 令和7年9月1日号 No.1174
7月12日に「まちづくりディスカッションinくみやま」を開催し、24人の参加者が「くみやま野菜を広めよう」をテーマに話し合いました。
このまちづくりディスカッションの開催は、信貴町長の公約の1つで、今回で12回目の開催となりました。まちづくりディスカッションは、ドイツ発祥のプラーヌンクスツェレを日本風にアレンジした住民参加の手法で、無作為に抽出した住民の中から参加者を募り、多くの住民の皆さんの意見を聴くことで、一緒にまちづくりを推進することを目的に開催しています。
提案内容の一部を紹介します。
▽1班 行政+生産者+住民のプロジェクトチームを
久御山町には、ユニークでおいしい野菜がたくさんあり、優秀な生産者がたくさんいるという魅力がある一方で、農家同士の繋がりが薄く、町としての圧倒的な主力ブランドがない印象があります。
そこで、「うで自慢農家ガチンコ勝負」というイベントを考えました。繋がりが薄い農家を無理にまとめるのではなく、逆に有名料理家とタッグを組んだ農家同士の1対1のガチンコ料理対決をしてみてはどうでしょうか。実際に住民に食べてもらい、投票してもらうことで野菜に興味を持ってもらえると思います。また、野菜を広めるために、久御山町独自の「ドレッシング」を作り、野菜が食べやすい方法を作り出すのも1つだと考えました。
▽2班 農家と食育
久御山町は、あまり雪が降らず、周りに川があるなど、年中野菜を生産できる環境が整っているので、農家は安定した収入を確保することができる一方で、農家の横の繋がりが薄く、行政と協力するなどまとまった取り組みができていないのが広まらない原因になっていると思います。
そこで、「農家と食育」と題して、行政と農家の協力のもと、学生が農業体験を行い、くみやま野菜の背景をSNSなどを通じてPRしてみてはどうでしょうか。
若者が農業に触れる貴重な体験にもなりますし、実際に収穫した野菜を自宅で食べることで食育にもつながります。また、おいしかったなどの感想を主婦層がママ友との会話で共有することで幅広いPRにつながるのではないかと考えました。
▽3班 久御山野菜のおいしさを知ってもらおう
久御山町には、たくさんの野菜、直売所があり、農家が作った新鮮でおいしい野菜が年中食べられる一方で、せっかくおいしい野菜があるのに、レシピや食べ方がわからない人が多いのではないでしょうか。
そこで、「久御山野菜のおいしさを知ってもらおう」と題して、町内飲食店に協力いただき、くみやま野菜を使ったメニューで住民参加型のコンテストを開催してみてはどうでしょうか。
登場するメニューからレシピを学んだり、野菜が苦手なこどもたちにはスムージーにしたり楽しく野菜を食べる機会を設けます。また、イベントに参加できなかった人でも家庭で野菜を食べてもらえるように野菜の配達サービスも効果的ではないでしょうか。
▽4班 くみやま野菜で健康に!
久御山町には、旬菜の里など多くの直売所があり、近くで採れたものはどれも新鮮でおいしく、親切な農家が多い一方で、九条ネギなど久御山の野菜が「京野菜」というくくりに負けてしまっている印象があります。
そこで、もっと「くみやま野菜」が浸透するように、交通量が多い国道1号沿いに「くみやま野菜」ののぼりを立てたり、17時の町内放送で流すなど、目からも耳からも「くみやま野菜」に触れる環境を整備してみてはどうでしょうか。また、気軽に行きやすいコンビニなどに販売ブースを設けたり、町内の特別養護老人ホームや新しくできたホテルなどの食事に健康にも良いくみやま野菜を取り入れることで食育のPRにも繋がると考えます。
▽5班 久御山町を知ってもらう!
久御山町には、淀苗など独自の文化がある一方で、ブランド力に欠けることや消費者が産地を意識する仕組みがないこと、また、有名産地と比べると生産量が劣るなどの問題があります。
そこでまずは、のぼりを立てたり、農業体験などを通して、「久御山町は野菜のまち」という認識を持ってもらいます。生産量に関しては、加工場を設けて、通常直売所には出せない訳あり商品などをジュースやお菓子に加工して販売してみてはどうでしょうか。他にも、アサイーなど新たな町の名物を作り、販売にキッチンカーを利用すれば遠くでも久御山町をPRすることができます。このような新しい取り組みを民間有志のプロジェクトチームを作り、地域おこしに取り組んでいくと若者の定着にも繋がるのではないでしょうか。
問合せ:総務課