- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年7月号 No.1448
■食中毒を知って予防
食中毒の原因は細菌やウイルス、寄生虫などさまざまで、1年を通じて発生しています。正しく理解して、食中毒を予防しましょう。
ID:002819
◆予防の基本は3原則を守ること
食中毒の多くは細菌やウイルスによるものです。「つけない」「ふやさない」「やっつける」の三原則を意識して、食品を取り扱いましょう。
(1)つけない
・こまめに手を洗う
・生肉・生魚などに触れたら石けんで
・清潔なタオルを使う
・手袋をして傷口からの汚染を防ぐ
・調理器具は洗浄後、熱湯や漂白剤で消毒
・生肉などの汁が漏れて他の食品につかないよう注意
(2)ふやさない
・生鮮食品はすぐ冷蔵庫に
・室温解凍を避け、冷蔵庫やレンジで解凍
・粗熱をとり冷蔵庫へ
(3)やっつける
・中心まで十分加熱
・温め直しも全体が沸騰するまで加熱
・レンジ加熱はムラのないよう混ぜる
◆手洗いが基本中の基本
食品に付着した細菌やウイルスが、体の中で増えて毒素をつくったり、腸管を攻撃したりすることにより食中毒症状を起こします。
食品に菌をつけないためには、手の衛生がポイントになります。
・動画(ID:002818)を参考に、正しい手の洗い方を実践しましょう
◆10~60℃に注意
食中毒の原因菌の多くは10~60℃、特に37℃で急速に増殖。食品の温度がこの温度帯にある時間をなるべく短くする(しっかり加熱・素早く冷却)のが重要です。
◆お肉はよく焼いて食べよう
牛や豚などは、解体処理する際に腸内の病原性の細菌(腸管出血性大腸菌O157やカンピロバクターなど)がお肉に付着したり、E型肝炎ウイルスや寄生虫に感染したりしている場合があります。
これらは加熱により死滅しますので、お肉やレバーなどの内臓は、よく加熱して食べましょう。
・新鮮であっても加熱不十分なものは食中毒のリスクがあります。
・ジビエは、飼養管理されていないため、生食はさらに危険。
・低温調理は、加熱不足に注意。温度と時間管理を徹底。
子どもや高齢者など抵抗力の弱い人は、特に注意が必要です
◆いろいろな食中毒の対策
食中毒の原因とそれぞれの特徴を知って、予防しましょう。
※下欄
(1)原因食品
(2)潜伏期間
(3)症状
(4)予防のポイント
○カンピロバクター
(1)加熱不足の鶏肉など
(2)2~7日間
(3)発熱、下痢、腹痛
(4)中心部まで加熱(75℃で1分以上)
○アニサキス
(1)鮮魚介類(イカやサバなど)
(2)2~数十時間
(3)腹痛、下痢、嘔吐(おうと)
(4)加熱調理、冷凍処理(-20℃で24時間以上)
○腸管出血性大腸菌(O157など)
(1)加熱不足の牛肉など
(2)3~8日間
(3)下痢(血便)、発熱
(4)中心部まで加熱(75℃で1分以上)
○ノロウイルス
(1)二枚貝など
(2)24~48時間
(3)嘔吐、下痢、発熱
(4)加熱調理(85℃で90秒以上)、手洗い、次亜塩素酸ナトリウムでの調理場・器具の消毒
◆テイクアウトなども注意を
テイクアウトやデリバリーは、店内と比べ、調理してから食べるまでの時間が長くなるため、注意が必要です。
・購入後は長時間持ち歩かない
・持ち帰ったらすぐに食べる
・再加熱は中心までしっかり加熱
・食べる前にはしっかり手洗い
●食中毒予防街頭キャンペーン
食中毒予防に関する相談ができます
日時:7/8(火)14:00~15:00
場所:アクトアモーレ(芥川町1)
問合せ:保健衛生課
【電話】661-9331