- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年8月号 No.1449
■誰もが詐欺被害に遭う時代に考える 特殊詐欺からお金を守る暮らし方
さまざまな手口で私たちの大切なお金を狙う特殊詐欺。被害に遭わないために、身に付けたい日々の習慣や被害を防ぐ対策をお伝えします。
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「電話の対策で撃退」
◆被害が拡大 あなたが狙われている
特殊詐欺とは、電話やメールなどで対面することなく信頼させ、お金などをだまし取る犯罪です。
府内の特殊詐欺の被害状況は、令和6年の被害件数が2,644件、被害額が過去最多の約61億円でした。本市の令和6年被害件数は90件、被害額は約1.4億円と令和5年に比べ減少したものの、令和7年は急増傾向にあり、強い警戒が必要です。
市内の特殊詐欺被害推移
◆多様化する手口 誰もが詐欺被害に遭う時代
被害の傾向としては、還付金詐欺が多く確認されています。しかし近年、手口が多様化していて、20~50代の若い世代の被害も年々増加しています。年齢に関わらず、誰もが特殊詐欺の被害に遭う可能性があります。
■だまされないで!実際にあった 詐欺の常套句(じょうとうく)
犯人は、あの手この手であなたを信じ込ませ、言葉巧みにお金を振り込ませようとしてきます。実際にあった詐欺の手口を紹介します。
◇電話 「市役所です 医療費の還付金があります。期限が過ぎていますが、今日ならATMで手続きできます」
言われるままATMを操作すると、還付金を受け取るつもりが、犯人にお金を振り込んでしまう
◇電話 「〇〇銀行です キャッシュカードが不正に使われています。保護手続きが必要です」
銀行員を名乗る人物が来て、カードと口座の暗証番号を書いた紙を封筒で保管するよう言われる。偽の封筒とすり替えられ、盗まれてしまう
◇電話 「あ、お母さん? 携帯電話の番号変えたから登録しといてな。(後日)会社のことで、相談あるねんけど…」
「会社のお金が入ったかばんを落とした」「補填しないと解雇される」などと言ってお金を振り込んでほしいと言われる
◇電話 「総務省です 今から2時間後に電話が使えなくなります」
自動音声に従い番号を押すとオペレーター(犯人)につながり、個人情報を聞き出される
◇電話 「〇〇警察です。あなたの口座が犯罪に使われています。このままでは逮捕されます」
指示されてLINEなどのSNSでやりとりすると、逮捕状などを見せられ、口座調査の名目で送金をするよう言われる
◇電話 「○○病院です 息子さんが事故に遭いました。携帯も財布もなくされたので代わりに電話しています」
後に息子役に電話を交替。治療費支払いのためにお金を振り込むように言われる
□PC 「(通信事業者)〇〇です。利用料金が未納です。今日までに連絡がない場合は法的手続きに移行します」
メッセージに記載された番号に電話すると「裁判を起こす」と脅されお金を振り込むように言われる
□PC 「この端末はウイルスに感染しました。サポートセンターに連絡してください」警告画面の連絡先に電話をすると、ウイルス除去のためにコンビニでプリペイドカードの購入を指示される
■詐欺手口のパターンを確認しよう
◇電話
官公庁や有名企業を名乗る電話の他、自動音声によってボタン操作を誘導する手口
□PC
スマホやパソコンの偽メール・サイトがきっかけの手口
最も多いのが、電話をきっかけに始まる詐欺。電話の対策が特に重要です。