くらし 【クローズアップ】マンホールふた調査隊 足元の秘密を追え(1)

普段、何気なく通り過ぎているマンホールふた。実はこのふた、普段も災害時も、まちの暮らしを支える下水道へとつながる大事な入り口なんです。そんなマンホールふたに注目した小学生が調査隊となって、ふたのデザインや役割、下水道の仕組みを探る調査に出発します。
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・調査してくれたのは
▼木村海杜(かいと)さん
水泳と将棋が大好きな小学5年生。マンホールふたについてはよく知らないけれど、調べていくうちに仕組みが分かって、わくわく
「マンホールの中って、秘密基地みたいになってるのかな?」

・サポートしたのは
▽下水河川企画課 稲澤圭吾さん
下水道の広報を担当。今回は調査隊の案内役として、施設紹介で隊員をサポートします
「みんなの生活を支える水の通り道があるんだ。一緒に調べてみようか?」

■とある日の午後…
JR高槻駅前を歩いていた木村さん。いつもとは違うカラフルなマンホールふたを発見。
▼木村
こんなところに絵が描いてある

出前講座から帰る途中の稲澤さん。木村さんに話し掛けました。
▽稲澤
実は、高槻には他にもいろんなマンホールふたがあるよ
▼木村
そうなの?気になる

■調査スタート
▽稲澤
じゃあ一緒に調べてみよう
▼木村
やったー!お願いします

●あなたも調査隊 マンホールふた豆知識
まちのあちこちにあるマンホールふた。その役割や形には意外な秘密が隠されています。そんなマンホールふたにまつわる豆知識をご紹介します。

(1)マンホールは地中設備の点検口
マンホールは英語の「man(人)」と「hole(穴)」を組み合わせた言葉。地中の設備を点検・管理するために人が出入りするところです。下水管につながるマンホールは、点検や清掃などの維持管理の重要な役割を担っています。
▼木村
異常がないか、中を定期的に調べているんだって

(2)丸いのは「ふたが穴に落ちないため」
四角形のふただと、斜めにすると穴に落ちる可能性がありますが、丸いふたならどの向きでも落ちることはありません。
また、丸い形は均等に力が分散されるので、車などの重さに耐えやすく、ゆがみにくい構造になっています。
▽稲澤
重さは約36kg。鋳鉄でできています

(3)デザインふたは1970年代に誕生
今では街中でよく見かけるデザインふた。始まったのは1970年代後半で、下水道のイメージアップなどを目的に建設省(現在の国土交通省)が製造会社へ働きかけたことで、意匠を凝らしたデザインふたの普及が促されたそうです。
▼木村
ふたへのデザインには長い歴史があるんだね