くらし [特集]泉北高速鉄道から南海電鉄へ 和泉のまちと30年
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年3月号
和泉市では、約40年前から和泉中央丘陵の開発が行われ、その中で開業した鉄道駅は、まちの発展になくてはならない存在です。
今回の特集では、和泉中央駅の開業から30年の今年4月1日に、南海電気鉄道(株)(以降:南海電鉄)「泉北線」として出発する泉北高速鉄道(株)(以降:泉北高速鉄道)と和泉市との関わりを振り返ります。
■なんかいい南海
4月1日から
運賃値下げ
お出かけが便利に
■和泉中央丘陵と鉄道
和泉中央丘陵の開発は、1984(昭和59)年から始まりました。大都市の住宅需要が増え、居住環境の良い住宅地を供給するため、もとは丘陵地であった約370haの地域を、住宅・都市整備公団[現:(独)都市再生機構]が主体となり段階的に進めてきました。
1992(平成4)年には、いぶき野への入居が始まり、いぶき野小学校、北池田中学校が開校したのを皮切りに、はつが野、まなび野、あゆみ野が相次いで生まれました。
一方、泉北高速鉄道は、1971(昭和46)年に中百舌鳥-泉ケ丘間で営業を開始し、1977(昭和52)年には光明池まで延伸しました。1995(平成7)年4月1日には光明池-和泉中央間が開通しました。
■和泉中央丘陵(トリヴェール和泉)の開発
◇発掘調査で須恵器の窯跡みつかる
和泉中央丘陵の開発にあたり発掘調査が行われ、集落跡や須恵器の窯跡などが見つかりました。古墳時代から平安時代まで約500年もの間、この地で須恵器が生産されていたと考えられています。
北池田中学校(いぶき野三丁目)の近くにある万町北遺跡からは、不良品として捨てられたとみられる須恵器や加工途中の須恵器の硯(すずり)がみつかりました。このことから、奈良時代に、ここにあった集落は、槇尾川の水運を利用した須恵器の流通にかかわる集落であったと考えられています。
参考:文化遺産活用課編『いずみ歴史さんぽ 第二版』(2024年)
◇トリヴェール和泉
「トリヴェール」は、フランス語のトリ(3)とヴェール(みどり)を合わせた造語で、和泉中央丘陵の緑に包まれた3つの地区(北部、東部、西部)により構成するニュータウンを表現しています。
トリヴェール和泉には、「いぶき野」、「はつが野」、「まなび野」、「あゆみ野」があり、その町の名称は1991(平成3)年に決定しました。
◇新しい学校が開校
1992(平成4)年にいぶき野小学校、北池田中学校が開校しました。
また、2006(平成18)年に青葉はつが野小学校、2017(平成29)年に南松尾はつが野学園もできました。
1995(平成7)年、和泉中央駅が完成し、まなび野に桃山学院大学の和泉キャンパスも開学しました。和泉市初の大学で、多くの学生が和泉市へ通学することになりました。
■和泉中央駅の今昔
■駅長さんからひと言
和泉中央駅は1995年4月に開業し、4月で30周年を迎えます。日頃より和泉中央駅をご利用いただき、誠にありがとうございます。
いよいよ4月には南海電鉄となり、大幅な運賃値下げを実施します。通勤・通学の負担軽減に加え、お出かけが身近になることから、まもなく開幕する万博など様ざまな場所へお出かけください。
南海電鉄「泉北線」として、これまでと変わらぬご愛顧を賜りますようお願いいたします。
和泉中央駅駅長 置田さん
◆定期代が約2〜4割安に
◇4月1日から運賃の改定(値下げ)
4月1日(火)から、南海電鉄の運賃表を適用することで、初乗り運賃の二度払いを解消し、値下げが行われます。
また、平均値下げ率としては、普通運賃(大人)は▲7.0%、通勤定期運賃(大人1か月)は▲23.5%、通学定期運賃(大人1か月)は▲38.8%です。
◇4月1日(火)初列車から
値下げ後の運賃で乗車券を購入希望の場合は、4月1日初列車以降にお買い求めください。
※3月31日までに、有効開始日が4月1日以降の定期乗車券等を購入した場合、現行の運賃になりますが、ご使用後に差額を払い戻しされます。詳しくは、南海電鉄ホームページ(二次元コード)をご覧ください
※二次元コードは本紙をご参照ください。
問合せ:南海電鉄コールセンター
【電話】050・3090・2608
(8:00~21:00)
問合せ:
文化遺産活用課【電話】99・8163
泉北高速鉄道【HP】https://www.semboku.jp/