- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府東大阪市
- 広報紙名 : 東大阪市政だより 令和7年(2025年)3月号
市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第97回 がん薬物療法の進歩
▽市立東大阪医療センター 臨床腫瘍科 家出清継副部長
がん薬物療法を行うために以前は入院が必要でしたが、医学の進歩により、現在は外来通院(日帰り)で安全にできるようになりました。
がん薬物療法は年々進歩し、これまでの抗がん剤に加え、がん細胞にピンポイントで作用するさまざまな分子標的薬が次々に開発されています。さらに、がん細胞を攻撃する免疫細胞の力を回復する薬剤である免疫チェックポイント阻害剤によって、長期生存・治癒が期待できるようになってきました。また、がん組織だけでなく血液検査で、「がん」が発生した原因となった遺伝子変異を調べることで、患者さんにとって一番あう薬を選べるようにもなりました。
どんな種類のがんでも、さまざまな臓器を総合的に診療することができるのが、がん薬物療法専門医(腫瘍内科医)です。期待される役割はますます高まっていますが、やはりがんを治すためには早期発見が一番です。定期的ながん検診を心がけてください。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局地域医療連携室
【電話】06-6781-5101【FAX】06-6781-2194