くらし クローズアップ豊岡(14)ー地域おこし協力隊紹介~私と活動と、時々、暮し~ー

都市部から地方への移住を促進する国の制度「地域おこし協力隊」。個性溢れる隊員自らが活動を紹介するシリーズ!

◆vol.43 但馬の干物の魅力を全国へ
横山 勇一(よこやま ゆういち)
鳥取県鳥取市出身の魚好き。大学で魚類生態学を学んだ後、調査員、商社、干物メーカーで勤務。2023年11月に豊岡市へ移住し、各地で干物を焼きながら、但馬地域の魚食文化を広めている。

◇豊岡市に移住した理由
鳥取市出身の自分にとって、最寄りの水族館といえば城崎マリンワールドです。小さい頃に通った思い出が魚好きの原点となっています。気候や文化的にも地元と近いものがあり、親近感もありました。また、高品質な干物を製造している但馬地域に以前から興味があり、干物の販売業で独立を考えていたタイミングで、竹野町に移住した友人から移住の誘いを受けました。市役所の方や友人とやり取りを重ねる中で起業型地域おこし協力隊のことを知り、応募して移住を決めました。

◇協力隊としての活動
但馬地域の干物の魅力を伝えるべく、メーカーから仕入れた商品を持って全国各地を回っています。ゲストハウスや飲食店の一画を借りて干物を焼きつつ、お客さんと対面で会話する中で、干物の作り手、但馬地域の魚食文化や魅力を伝えています。魚が獲(と)りづらくなった今でも、手間をかけて作った商品が安く買い付けられてしまう状況は変わっていません。作り手の顔を思い浮かべながら、良いものが適正価格で販売されるために尽力したいと考えて活動しています。

◇豊岡で暮らし始めて
県外出張が続いて家を離れる事も多いですが、地域の方がいつも気にかけてくださり本当に助かっています。夫婦で毎日のように通うご近所さん宅は、ほとんど実家のような状況でお世話になりっぱなしです。自分が暮らす竹野町の海には夏に多くの観光客が訪れます。外からの視点ではきれいな海が注目されがちですが、実際に暮らすと一番重要なのは人だと感じました。丁度良い距離感で、優しく寄り添ってくれる人こそがその土地の魅力だと思います。
協力隊として但馬地域の魚食文化を発信していく中で、地域の方が喜びや誇りを感じられるような場面を作ることが大きな目標です。

問合せ:地域づくり課
【電話】21-9096