くらし 〔Column〕消費生活センターだより

■リースバック契約に注意
◇本当に自宅を売却しても大丈夫ですか?

事例:不動産業者に自宅を売ってほしいと勧誘された。断っても帰ってくれなかった。仕方なく話を聞くと、自宅を売却することでまとまったお金が入るし、売却後もそのまま住み続けられると説明された。足腰が動くうちに海外旅行へ行きたいと思っていたので、まとまったお金が入るのはありがたい。自宅のリースバック契約を結び1,200万円で売却したが相場よりかなり安い売却額だった。すでに手付金120万円を受け取っているが解約したい。(70歳代男性)

回答:リースバックとは自宅を売却することでお金は入りますが、同時に賃貸借契約を結びます。売却後は家賃を支払うことで住み続けられるというものです。
自宅の売却はクーリングオフができません。解約するには手付金の倍返し(事例の場合240万円)や規約に基づいた違約金が必要になります。
また、家の所有者ではなくなるので傷を付けないよう注意しながら住まなくてはなりません。他にも近隣より家賃が高く設定されていたり、契約更新の際に家賃を値上げされたりという相談もあります。家賃が払えなくなると退去しなくてはなりません。家賃を払い続けられるか十分に検討する必要があります。
契約してから後悔しないために一人で決めずに、必ず家族などに相談して慎重に判断しましょう。

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