- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県境港市
- 広報紙名 : 市報さかいみなと 令和7年8月号
■みんなで拓く人権文化264
◇「子どもの人権」を守ろう!~子どもに関する条約や法について知りましょう~
世界には、貧しさで食べ物がなく苦しんでいる家族がいます。また、戦争や災害などで学校に通うことができない子どもがいます。
このような厳しい状況の子どもたちが多くいることから、平成元年、すべての子どもたちが生まれながらに持つ人間としての尊厳や権利を守るため、たくさんの国々が集まって「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」がつくられました。日本は平成6年にこの条約に批准しています。この権利条約は、子どもは「弱くて大人から守られる存在」から「一人の人間として、権利を持っている存在(権利の主体)」であるという考え方に変わる大きなきっかけとなりました。
子どもの権利条約には、以下の4つの原則があります。
・差別の禁止
人種や性別、使う言葉、信じる宗教、障がいの有無など、どのような違いがあっても差別されません。
・子どもの最善の利益
大人は、「子どもにとって最もよいことは何か」をいつも考えなければなりません。
・生命、生存および発達に対する権利
すべての子どもには生きる権利があります。
・子どもの意見の尊重
子どもの意見は、その年齢や成長に応じてしっかりと尊重されます。
令和5年4月に施行された「こども基本法」は、子どもの権利条約の精神にのっとり、子ども政策を総合的に推進することを目的としています。そして、鳥取県や本市においても、子どもや子育て支援に関する様々な施策が講じられています。
しかし、現在においてもいじめ、児童虐待など、子どもの人権侵害となる事案が後を絶ちません。大人が子どもの健全な成長を願い、「子どもの人権」について理解を深め、人権侵害をなくしていきましょう。
■日常生活で「無意識の思い込み」はありませんか
「アンコンシャス・バイアス」という言葉を聞いたことはありませんか。これは、「無意識の思い込み」とか「無意識の偏見」とも呼ばれます。性別や年齢などに対する固定観念に基づいて、物事を判断してしまうことはありませんか。
例えば、「家事や育児は女性がするべき」「組織のリーダーは男性の方が向いている」「共稼ぎでも男性は家庭より仕事を優先するべき」「PTAには女性が参加するべき」などです。人は、これまでに経験したことや様々な情報を収集する中で、自分なりの先入観や固定観念を持つようになります。それにより、自分には悪気がなく当たり前だと思って言った言葉が、相手を不快な思いにさせたり傷つけたりしてしまうことがあります。このことは自分自身では意識しづらく、自分の物の見方や考え方に偏りがあると気づきにくいのです。
自分の中にある「アンコンシャス・バイアス」をすべてなくすことは難しいかもしれません。だからこそ、いろいろな人の考えを共感的に聞き、自分の判断が思い込みではないかと日々考えることが大切です。
問い合わせ先:総合政策課 人権政策室
【電話】47-1102