くらし 人権学習

戦後80年、岩美町でも…。「母ちゃん、それ本当にあっただか?」「母ちゃんが子どもの頃な、岩美駅あたりでも空襲があってな。怖くて怖くて、持っているもの全部放り投げて安全な所に逃げてかくれただが。ほんと死ぬかと思ったで。」幼い頃、母とこのような会話をしたことを今でもはっきりと覚えている。当時、母は農作業か何かで家から大事な鍬を持って岩美駅周辺に出かけたそうだ。ところが突然の空襲に驚き思わず鍬を放り投げてしまい、そのまま家に帰ったとのこと。家の者に「鍬はどうしただ?」と問いただされ、事情を話したにも関わらず、親からかなり叱られたそうである。
職場の書庫で「子どもたちへ先生の戦争体験」という冊子を見つけた。ページをめくると「十四歳の少年が遭遇した恐怖の戦争体験」が目に留まった。「個々の記憶は消えるが、記録すれば生き続ける」と、退職された校長先生方の戦争体験記をまとめた冊子『子どもたちへ先生の戦争体験』(2012年11月鳥取県退職校長会発刊)の中の一編である。終戦の年、沖縄戦で多くの犠牲者を出し、本土では主要都市が毎日のように空襲に見舞われている中、ここ岩美町でも敵機来襲による機銃掃射があったのである。80年前の痛ましい戦争が時の流れにより風化されていく中、貴重な資料を見つけることができた。

◆いわみ人権セミナー
20258月30日(土)13:30~15:00
岩美町文化センター
映画:「うちげでいきたい」から考える在宅看取り
講師:鳥取大学医学部地域医療学 准教授 孫大輔氏

文化センター
【電話】72-1931

岩美町では、「あらゆる差別の解消及び人権擁護に関する条例」を制定しました。詳しくは右の二次元コード(本紙PDF版13ページ参照)をご覧ください。

問合せ:教育委員会事務局 人権同和対策係
【電話】73-1302