くらし 令和6年度 決算報告 まちの家計簿

皆さんが納めた税金や国・県からの補助金などが私たちの暮らしにどのように活用されたのか、町の1年間の収入と支出をまとめた「決算」をお知らせします。

◇一般会計の決算の特徴
・公共施設の老朽化対策(ゴリン橋架替え・生涯学習センター空調設備等改修・安田地区公民館改修)を実施したことなどにより、過去最大規模の令和2年度に次ぐ決算額となりました。
・貯金(基金)の取崩しを行いつつ今後に備えた積立てを行ったため、最終的に貯金額は増加しました。(前年比+1億435万円)
・実質収支は4億6,057万円の黒字でした。

◆一般会計 歳入
132億5,452万円(85万円/人)
対前年比:+2億8,659万円

◆一般会計 歳出
126億5,237万円(81万円/人)(+2.2%)
対前年比:+2億4,783万円(+2.0%)

■一般会計における主な事業
令和6年度は次の4つの柱を掲げ、取り組みました。主な事業と決算額をご紹介します。

(1)人を大切に
・重層的支援体制の整備 [決算額:4,555万円]
包括的な支援につなげるため、相談支援の充実・社会に出ることに不安がある方の参加支援・社会福祉協議会を中心とした生活困難者等への共助の基盤づくりなどに取組みました。

・中学生国際交流事業 [決算額:264万円]
台湾の日南国民中学校と相互訪問し、ホームステイ等の交流により、国際理解を深める足がかりとなりました。

(2)地域の輪を広げる
・安田地域交流センターの整備 [決算額:1億6,872万円]
地区公民館を基軸とした地域づくり推進のため、旧安田小学校を改修し、新たに、安田地域交流センター「安田の郷(さと)」を開所しました。

・琴浦町誕生20周年記念事業 [決算額:187万円]
琴浦町の発展に尽力いただいた皆様にお集まりいただき、町民栄誉賞などの表彰式や記念イベントを開催しました。

(3)輝く産業経済、経済の強化
・荒廃農地の再生による農地集積の推進 [決算額:572万円]
荒廃農地の減少と、担い手農家への農地集積による経営基盤の強化を図るため、農地の再生事業に対して補助を行いました。

・商工業の振興 [決算額:2,034万円]
新事業展開・販路開拓支援補助金、事業承継に関するセミナーの開催など地域経済の活性化に取組みました。

(4)壊さない環境、活かす施設
・ゼロカーボンチャレンジ宣言の実行 [決算額:479万円]
地球温暖化対策実行計画(区域施策編)を策定し、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指します。

・生涯学習センターの改修 [決算額:3億9,857万円]
利用者にとって快適で利便性の高い施設となるよう改修工事を行いました。

■特別会計・公営企業会計(一般会計以外の会計)の決算
特別会計・公営企業会計は、特定の目的や収入がある事業について、一般会計と分け、それぞれの収支を明確にしています。

◇特別会計等の決算の特徴
・用水組合の管理する専用水道等を今後も安定的に供給するため、上水道への編入を行うことになり、令和6年度は町管理の簡易水道事業として特別会計を設置。施設の状況や維持管理、資産の調査を行い、上水道への編入を円滑に進めました。
・国民健康保険特別会計は、加入者の減少に伴う全体的な医療費の減少により、歳出・歳入とも前年度より減額となりました。
・下水道事業の資本的収支は、浄化センターの機械電気設備更新に伴い、歳入・歳出とも前年度より増額となりました。

※1 水道(資本)及び下水道(資本)について、支出額(歳出)に対する収入額(歳入)の不足は現金支出を伴わない内部留保されている資金等で補填しています。
※2 全て1万円未満四捨五入

◆財政診断の結果、健全な財政状況
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」で定められた5つの指標を公表します。この指標では、『早期健全化基準』(財政状況が悪化しており、財政の再生が必要)と、『財政再生基準』(自主的な財政の健全化が困難な状況にあり、国の指導監督のもとで財政運営が必要)が定められています。
全ての指標で『早期健全化基準』を下回り、まちの財政状況は健全な状態にあります。

◆まちの借金(町債)と貯金(基金)
◇まちの借金は減少しました。
[借金(町債)残高]
琴浦町 94億7,326万円 (前年度末より 4,404万円減少)
県内町村平均 68億1,397万円 (前年度末より 1億5,829万円減少)
・償還する額に対して新規に借入れる額を抑制したことにより、残高が減少しました。

◇まちの貯金は増加しました。
[貯金(基金)残高]
琴浦町 35億6,916万円 (前年度末より 1億435万円増加)
県内町村平均 38億7,104万円 (前年度末より 1,012万円減少)
・近年、貯金を崩さずに予算を組むことが困難な状況です。
・今後の災害や経済事情の変動などに対応するため、貯金を蓄えておくことが必要です。

◇借金残高と貯金残高の推移