くらし [特集]野菜を食べよう!朝から食べよう!(2)

■江津市の野菜摂取の現状から 野菜の摂取量アップのカギは「朝ごはん」
~朝ご飯の野菜摂取量を今よりも増やすために~

(1)朝ごはんでよく食べる料理に野菜をプラス
おみそ汁、どちらにする?
朝ごはんに、おみそ汁やスープなどの汁物を組み合わせることも多いのではないでしょうか。汁物の場合、使う具材を野菜たっぷりにするだけで、野菜の摂取量はぐっと増えます。また汁物を具だくさんにすることで汁が減り、その分塩分摂取量も減るため“一石二鳥”といえます。朝ごはんの品数を増やすことはハードルが高くなります。まずはよく食べる料理に使う野菜の量を増やすことからはじめてみてはいかがでしょう。野菜を食べていなかった人は、そのまますぐに食べられる野菜からプラスしてみてください。

(2)加熱してかさを減らす
一食当たりの目標は120グラム
量が食べやすいのは?
加熱野菜はかさが減るため、生野菜よりも量を多く食べることができるので、野菜摂取量を増やすポイントになります。また、熱を加えることで野菜は柔らかく、消化しやすくなります。1日の目標量を生野菜だけでとろうとすると、かなりのボリュームになりますので、加熱野菜をバランスよく組み合わせることが必要になります。

(3)すぐに使える野菜を活用する
朝に限らず、できるだけ時間や手間をかけずに、食事の準備をしたいと考えている人は多いと思います。常備野菜のストックや前日の下準備は、朝の時短になりますが、それが難しい場合は、カット済み野菜や冷凍野菜を準備しておくと、包丁とまな板もいらず、すぐに使えて便利です。また冷凍野菜は、長期保存も可能なのでおすすめです。そこで、この4月から毎月の広報紙に掲載の旬の野菜レシピのテーマを「冷凍野菜で楽ラク朝ごはん」として、冷凍保存した旬の野菜を使ったレシピを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

■できそうなことからチャレンジ!
毎日の食事の中で、野菜の摂取量を意識的に増やすことは、健康維持や生活習慣病の予防にとって非常に重要です。ただし、野菜をただ摂るだけではなく、食事全体を見直すことも大切です。1日3回の食事の中で、主食、主菜、副菜をバランスよく組み合わせることを心がけることで、必要な栄養素をしっかりと摂取できます。野菜の摂取量を増やすことは、単なる食事の改善だけでなく、生活習慣全体の見直しや健康意識の向上にもつながります。
また、無理のない範囲で少しずつ工夫を重ねていくことが、長続きのコツです。例えば、今回紹介した、朝食に野菜を一品追加してみる、汁物に野菜をたっぷり入れるといったことなど、日常の中でできる小さなチャレンジから始めてみてはいかがでしょうか。こうした積み重ねが、やがて大きな変化となり、健康的な食習慣へとつながっていきます。
一人ひとりの努力や工夫が、やがては地域全体の健康づくりに大きな力となります。江津市では、市民のみなさんが気軽に野菜を取り入れ、健康な生活を送れるよう、さまざまな取り組みを今後も進めていきます。皆さんも、自分にできる範囲での一歩を踏み出し、家族や友人と一緒に野菜を楽しむ時間を増やしてみませんか?

■野菜を作って食べる取り組みをご紹介
今年度は野菜栽培モニターとして、市内保育施設、事業所、子育て家庭のみなさんが野菜作りにチャレンジされています。これから収穫を迎えますが、新鮮な採れたて野菜をぜひ朝ごはんに食べていただきたいです。

▽子育て家庭(1)
栽培方法も全てガイドブックに記載があったので、迷わず育てることができています。
朝と夕方には子供達がトマトやパプリカの様子を確認したり、自作したペットボトルジョウロで水やりをすることが日課となりました。
“花が咲いた”、”実がなった”など、言葉にして、成長をじっくり観察しています。
この栽培を通じて、子供達にはたくさんの”発見”や”ワクワク”を経験してほしいと思います。

▽子育て家庭(2)
この度、トマトとパプリカの苗をいただき、家庭で栽培を始めました。栽培キットが付いていたため準備も簡単で、子どもと一緒に楽しく取り組むことができました。
野菜の成長を間近で見ることで、子どもが“作り育てること”の大変さを実感している様子がうかがえます。
この経験を通して作ることのおもしろさ、育てることの責任や楽しさを体感してこれから収穫の達成感を味わってもらえれば、親として嬉しいなと思います。
現在、苗は花がたくさんついて小さな実も付き始めました。もう食べられるかなぁ?と収穫を心待ちにして毎朝観察しています。