- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県雲南市
- 広報紙名 : 市報うんなん 2025年11月号
■04 市の取り組み
市では、侵入防止対策として農地に柵を設置する場合に、費用の一部を助成する制度を設けています。詳しくは市ホームページからご確認ください。
また、捕獲・駆除の取り組みとして、猟友会駆除班による有害駆除(通年)、大型の囲い罠による集団捕獲、GPS首輪による追跡調査に取り組んでいます。その他にも、出没の多い地域と連携して、現場で実際に追い払いを実施したり、侵入防止対策や追い払いについての講習会を開催したりと、さまざまな取り組みを行っています。
■05 おわりに みんなで安全・安心な暮らしをめざしましょう!
被害対策の原則は「寄せ付けない」、「慣れさせない」ことです。サルの行動圏外に暮らしていると被害に遭うことはないかもしれませんが、サルの群れは個体数が増えると分裂して新たな地域に出没し始める場合もあります。今は被害がないからと言って他人事にせず、今のうちから被害を受けない取り組みを心掛けましょう。
◎鳥獣対策コーディネーター
山田 稔紀さん
・地域おこし協力隊として令和5年8月より着任
・鳥獣対策学習や追い払い・捕獲実務の支援などに従事
市内では、クマによる被害を心配される声もよく聞かれます。
クマの被害対策については、「1人で山に入らない」、「音のなるものを携帯する」、「日頃から2人以上で会話をしながら行動する」ことが大事です。詳細は令和6年9月号の市報で特集していますので、右記二次元コードからご確認ください。
※二次元コードは広報紙4ページをご覧ください。
◆鳥獣対策「ここがポイント!」現場チェックシート
◯ワイヤーメッシュ編
□柵に隙間はありませんか?
柵のつなぎ目だけでなく、水路を跨ぐ箇所なども隙間ないようにしましょう。
□柵の破損はありませんか?
特に普段は確認しない山際付近の柵は注意しましょう。
□地際(じぎわ)が固定されていますか?
柵を地面に刺したり、アンカーやパイプなどで固定し、強度を増しましょう。
□柵周辺の草刈りがされていますか?
柵の外側に草藪があると、動物の隠れ場所になってしまいます。刈り払いましょう。
◯電気柵編
□電線の高さは適正(20cm間隔)ですか?
地面の凹凸がある場所では、凹んでいる場所に合わせて高さを設定しましょう。手を広げた時の親指から小指までが約20cmです。
□柵の破損はありませんか?
特に普段は確認しない山際付近の柵は注意しましょう。
□草などが電線に触れていませんか?
草などが触れて漏電すると効果を発揮しません。定期的な草刈りのほか、防草シートや除草剤も効果的です。
□日中も電気が流れていますか?
日中でも人が立ち入らない場所もあるので、常に通電しましょう。
□電圧は適正ですか?
定期的に電圧チェッカーなどで計測し、4,000V以上の電圧を保ちましょう。
問合せ:林業振興課
【電話】0854-40-1056
