くらし 市長コラム

■農業について考える
勤労感謝の日は、かつては新嘗祭(にいなめさい)といって今年の収穫に感謝する祭日でした。
今年は、水不足や猛暑により農家の皆さんは大変なご苦労をされたことと思います。そうした中でも地域によって差はあるものの、嬉しい収穫を迎えられたと感じております。
昨年来の米価の高騰は、農家にとっては喜ばしい反面、消費者にとっては物価の高騰と相まって家計に厳しい側面もあります。将来的に程よい価格、安定した価格が維持されることを期待しています。
米の増産と輸出推進の農政への転換が図られつつありますが、これは輸出用の低価格の米が増えることも意味しています。
雲南市のような中山間地域では、コスト勝負では不利な地域が多く、高い品質とブランド力による「高値でも売れるコメ」づくりが一層重要になってくるものと考えています。
美味しい新米をいただきながら、これからも持続していく農業のあり方を、皆さんと共に考えていきたいと思う秋の日であります。