くらし 消防

■命を支える“情報”の力 マイナ救急が始まります
10月1日(水)から全国で一斉にマイナ救急がスタートします。これは、マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」を活用し、救急隊が傷病者の医療情報を確認できる仕組みです。

◆マイナ救急の流れ
○119番通報
指令員が通報者に対してマイナ保険証の準備を依頼

○救急隊到着
マイナ保険証提示→本人の同意→救急隊員がカード読み取り→オンライン資格確認システムで情報を確認

▽マイナ保険証で確認できる情報
・氏名、生年月日、住所
・受診した医療機関名
・既往歴・薬剤情報
・特定健診等情報 など
傷病者のメリット:病歴や飲んでいる薬を救急隊に正確に伝えることができる。
救急隊のメリット:円滑な搬送先病院の選定や適切な応急処置ができる。

○病院へ搬送
病院のメリット:治療の事前準備ができる。

◆マイナ救急の活用事例
○円滑な病院選定につながったケース
実家に帰省中で、お薬手帳を所持していなかった
50代・女性/帰省先の実家において、食事中に意識を失い、椅子から床に倒れこんでしまった。
状況:女性は精神疾患で薬が処方されていたが、帰省中だったためお薬手帳を所持しておらず、飲んでいる薬が分からない。
救急隊の活動内容:女性が所持していたマイナ保険証から薬剤情報を確認。これらの医療情報に基づき円滑に搬送先を選定し、医療情報を病院へ伝達した。

○医療機関の事前準備につながったケース
意識がもうろうとし、意思疎通困難であった
70代・男性/足がふらつき、意識もうろうの状態。
状況:男性は意識もうろうの状態であり、意思疎通が困難。
救急隊の活動内容:マイナ保険証で確認できた薬剤情報から、消化管出血による貧血を疑い、緊急内視鏡検査および緊急輸血可能な医療機関を選定し搬送した。

◆よくある質問
Q.救急活動に関係がない個人情報も救急隊員に見られてしまいますか?
A.確認する情報は、氏名や住所などの券面上の情報と、受診歴や薬剤情報などの医療情報だけです。

Q.マイナンバーカードの暗証番号を入力する必要がありますか?
A.救急隊員が写真を確認して本人確認を行うので、暗証番号の入力は原則不要です。

※総務省消防庁「マイナ救急〔マイナンバーカードを活用した救急業務の円滑化〕」(【URL】https://www.soumu.go.jp/main content/000992630.pdf)を基に作成

問合せ:安芸高田市消防本部・安芸高田消防署
【電話】42-0119・お太助フォン42-3952【FAX】47-1191