- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県下関市
- 広報紙名 : 市報しものせき 令和7年1月号
●今後の展開
市長 杉村さん、今後の計画とか、夢はあるんですか?
杉村 新規に別の街で開業する計画は現時点ではありません。将来的には、全国の商店街でやっていきたいという夢はあるんですが。
市長 そうなんですね。
杉村 地方活性化とか、地方創生って、やっぱり商店街の再活性化が大きなポイントだと思っています。商店街の再活性化は、商店街に新規創業者を誕生させることだと考えています。彼らをきちんと育てて、彼らが雇用を生み、ビジネスで成功して、税収が増えること。今、横丁には19店舗入っていますけれど、彼ら全員を課税事業者、つまり1,000万円超の売り上げのある事業者に育てていくことが、当社の大きな使命だと思っています。税収が増えることによって、再び行政サービスが向上して、また街に人が入ってくる。そういう好循環を作りたい。最初の1年目は、新規創業者をとにかく誕生させました。彼らも少しずつ雇用を生めるようになりました。ただ、すぐ育つアスパラもあれば、全然芽が出ないアスパラもあって、それは個性なので仕方がないんですけれど。育つまでしっかり待つ。待つことが今の僕の仕事なんです。あと、一つ。令和7年は、かなうならば、月1回、唐戸市場、カモンワーフ、地元のホテル業界の方、交通インフラ、そして唐戸商店街、横丁の関係者で、定例会議を開催して情報交換をしたい。我々は、チームですので。我々が魅力的であれば、交通インフラだってお客様が増えて収益が出ます。ホテルだって宿泊者が増える。運命共同体としてコンソーシアムを組んで、定例会議で議論して、常に半年後のイベントについて議論する。そういうことができると面白いのではと思っているところです。
市長 それができたら、いい流れがつくれますね。月1回が難しければ、短い時間、オンラインでもいいから、情報共有していけば、良いアイデアも生まれるでしょうね。
杉村 そこに行政の方も入っていただいて。場合によっては商工会議所の方も入っていただく。唐戸地区に関わっている方々で情報交換をして、企画をし、運営していく。もっと横丁にはこういうことをやってもらいたいというリクエストも頂ければ、新しい需要を我々も受け取ることができるので助かります。
市長 旭川は、唐戸より少し早くスタートされていますが、横の連携は進んでいるんでしょうか?
杉村 僕は、唐戸に来て、唐戸商店街の皆さんに大変刺激を受けました。どのくらい刺激を受けたかっていうと、僕自身が、この度、旭川の平和通り商店街の理事長になったんですよ。
(一同 笑)
市長 ええ!?(笑)
杉村 そう。だから、さっきの表彰の話は、もう本当にすごいなぁと、見本のような商店街だなと。だから、僕の目は狂ってなくて、やっぱり唐戸商店街はすごいなと思ってたんですよ。
寺尾 ありがとうございます。
杉村 僕は、経済産業大臣よりも早く、唐戸商店街に目をつけたっていう自分の選球眼のすごさにちょっと驚いているぐらいですよ。
(一同 大爆笑)
杉村 旭川は、僕が理事長になりましたので、唐戸商店街で学んだように、これからもいろんなところを巻き込んでやっていきたいと思っています。この間、オリンピック陸上やり投げ金メダリストの北口榛花さんのパレードを地元の商店街でやったんですよ。
市長 へぇー。
杉村 彼女、旭川出身なんですよ。そしたら商店街に5万人来たんですよ。
市長 おぉー。
杉村 今まで商店街はそういうことをやらなかったんですけれど。平和通り商店街史上最多の人出がありました。商店街の可能性をすごく感じました。これから、JRとか、ジェットスターとか、ホテル、そして市場。そういった横の連携を強化してお互いに情報交換してチーム一丸となってパイを大きくする取り組みを、まさにやっている段階です。
市長 杉村理事長ですか?(笑)
杉村 元衆議院議員が商店街の理事長に就任したのは初ですから。
(一同 笑)
市長 格下げになってない?(笑)
杉村 落ちてない。落ちてない。ランクアップですよ、ランクアップ!(笑)
市長 なんで、理事長をすることになったんですか?
杉村 屋台村をやって、新規創業を増やしたくて、地元の方にも本当に協力していただいて。理事長だった方に「僕にやらせてください」て言おうとしたんですね。そしたら、「僕に…」て言う前に「やっていいよ」て言われましたからね。
(一同 笑)
杉村 ちょっと食い気味に「どうぞ。どうぞ」でしたから。今、久しぶりに公職に就いて、緊張しているんですよ。
(一同 笑)
杉村 でも本当にやりがいがあって。この商店街の再活性化っていうのは、自分の人生を懸けて取り組みたい事業です。新規創業者をいかに育てて定着させて大きくさせるかということが、これからの商店街の活性化に非常に関わってくると思っています。
市長 どういうお店が、期待のお店なんですか?
杉村 きちんと営業時間を守り、自分なりに試行錯誤している。ダメな時もあるんですよね。お客さんが全然いない時でも、気持ちを明るく持って取り組んでいることですね。