くらし 国道2号と国道188号のバイパス整備について

■岩国市のバイパス整備
岩国市の主要幹線道路である一般国道2号と一般国道188号には、大竹市小方から本市長野までの区間に「主要渋滞箇所」が14箇所あり、渋滞緩和が大きな課題となっています。
幹線道路の整備は、交通混雑の緩和だけでなく、交通安全の確保、都市間ネットワークの構築による広島広域都市圏内の連携・交流の促進、ダブルネットワークの確保による災害に強い道づくりとして大変重要です。この他にも、岩国錦帯橋空港や岩国港などの輸送施設への移動時間短縮による観光・ビジネス面での潜在的な地域力の底上げ、市の医療やスポーツ複合施設などが集積する愛宕地区、福祉・交流拠点のまちづくりを目指し整備を進める黒磯地区(いこいと学びの交流テラス)へのアクセス向上など、さまざまな効果が期待されており、市における地方創生や生産性向上、国土強靭化に欠くことができないものです。
主要渋滞箇所:最新交通データや地域住民の声などを基に特定した地域全体として渋滞を実感している箇所
主要渋滞区間:交差点が連なるなど、速度低下する箇所が連続しており、複数の主要渋滞箇所を含む区間
※詳細は、本紙をご覧ください。

■バイパス整備の現状
国や市では「国道整備情報ステーション」を開催し、国道2号岩国・大竹道路と国道188号藤生長野バイパスの整備効果や進捗状況などの概要を紹介しています。令和6年度には、JR岩国駅西口前・岩国祭・土曜夜市・岩国錦帯橋空港・フレスタモールカジル岩国など9カ所で50回開催し、約1,700人が来場しました。

■岩国市の幹線道路のこれから
幹線道路は、周辺市町と共栄していくための重要な都市基盤施設であり、市内の渋滞緩和はもちろん、広島広域都市圏とのアクセスが向上し、観光やビジネスの面でも大きな効果が期待できます。
今後も市では、周辺の自治体や関係機関としっかり連携しながら、多くの人々の期待を力に「岩国・大竹道路」と「藤生長野バイパス」の早期開通に向け、官民一体となって、幹線道路の整備に取り組んでいきます。

◆市政番組かけはしをYouTubeで配信しています
5月19日から6月1日まで、市政番組かけはしで「岩国・大竹道路と藤生長野バイパスの整備事業」を放送しました。市ホームページから放送を見ることができます。

■岩国・大竹道路整備の取り組み状況
国道2号は、この地域の主要幹線道路であり、近年の交通量の増加により、交通渋滞や交通事故の多発など都市活動に多大な影響を与えています。
岩国・大竹道路は、大竹市小方から山手町までに至る延長9.8kmの高規格道路で、国道2号の交通混雑の緩和や交通安全の確保を図るとともに、広島県と山口県間の広域的な連携・交流を図ることを目的としています。
大竹市御園地区で山陽自動車道に接続し、山手町で岩国南バイパスに接続する計画となっています。
▽和木地区施工状況
和木町では、(仮称)岩国トンネルを令和7年3月時点で約1,703mまで掘り進んでおり、現在は内部をコンクリートで補強する工事を進めています。

▽室の木地区施工状況
室の木地区では、(仮称)室の木インターチェンジアクセス道路の工事が進んでいます。現在は、山林の伐採や地盤の掘削作業を行っています。

▽現場見学会の開催
令和6年6月に麻里布小学校3~5年生を、8月と11月には市民を対象に、(仮称)岩国トンネルや(仮称)室の木インターチェンジ付近の工事現場見学会を開催しました。見学者は実際にトンネルの中に入り、内部の様子を見学しました。令和7年8月にも、市民向けの現場見学会を実施する予定です。

▽岩国・大竹道路のこれから
今年度も引き続き工事を行いながら、(仮称)山手トンネルのトンネル技術検討委員会では、地質調査などの結果を基に、トンネル構造や地表面沈下などの周辺への影響について検討する予定です。

◇市ホームページで岩国・大竹道路に関する最新の情報や完成予想図を確認することができます

■藤生長野バイパス整備の取り組み状況
藤生長野バイパス(岩国南バイパス南伸)は、藤生町から長野に至る延長7.6kmの道路で、平成31年度に国土交通省において新規事業化されました。
藤生長野バイパスの整備により、交通渋滞が緩和し、災害時の代替性が確保され、通行時の安全性が向上します。
また沿線地域においては、物流面などでの信頼性の高いルートが確保されることで生産性が向上し、安全性・快適性が高まることから生活の質が向上するなど、さまざまな効果が期待されます。
▽啓発用看板の更新
令和6年11月、バイパスのさらなる周知を図るため、国道188号線沿い(通津~由宇)や由宇総合支所などに設置していた啓発用看板を更新しました。

▽現場見学会でのAR(拡張現実)体験
令和6年8月に開催した市民向けの見学会では、バイパス完成予定地(黒磯地区)にタブレットをかざし、画面上で完成した道路を見ることができるAR体験を行いました。

▽藤生長野バイパスのこれから
現在、藤生長野バイパスは用地買収を進めており、令和7年5月時点で面積ベースで約15%取得しています。今後も継続して用地買収を進めていき、令和8年度からは工事着手する予定です。

◇市ホームページで藤生長野バイパスに関する最新の情報や完成イメージ動画を確認できます

■新バイパスプロジェクト「スイスイいわくに」
「スイスイいわくに」とは、大竹から通津までを新しいバイパスでつなぎ、車などがスムーズに通行できることを目指すキャッチフレーズです。JR岩国駅や各種公共施設、学校、商業施設などでポスター掲示を行うほか、ケーブルテレビやSNSなどで「スイスイいわくに」のCM動画を放送し周知を図っています。

◇「スイスイいわくに」の公式noteアカウントから、最新のPR活動やバイパス整備の進捗状況が確認できます

問合せ:幹線道路整備推進室
【電話】29-5095