- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県長門市
- 広報紙名 : 長門市広報 知っちょこ 令和7年4月号
3.地域経済の活性化
不安定な世界情勢の中、物価やエネルギー価格の高騰が地域経済を圧迫し、さらには人口減少、少子・高齢化の加速による担い手不足が顕著になっていることから、雇用につながる産業基盤の充実に向けた取組を進めます。特に、若者に選ばれる職場の創出が何よりも重要であることから、市内産業の特長を活かしながら、10年先を見据えた、若者が活躍する産業づくりに取り組みます。
[新]…新規予算 [拡]…拡充予算 [継]…継続予算
◇産業・雇用の振興
[拡]戦略的産業基盤強化事業
予算額:7億6、479万円
IT関連企業等集積拠点施設の令和7年度完成に向けた整備を進めるとともに、本市産業と親和性のある都市部ITベンチャー企業等の誘致を進めるため、積極的な情報発信と企業訪問活動を行います。
[新]地域人材雇用支援事業
予算額:150万円
市内における新たな事業創出をさらに加速させ、併せて、新たな雇用を生む市内への進出企業に対する支援をより手厚くしていくことで、地域内採用の後押し、並びに多様な就労環境の創出により、若者の地元就職を促進し、地域経済の活性化を図ります。
[拡]未来農業創造事業
予算額:2、944万円
「未来農業創造協議会」を核として、生産性の向上と軽労化・省力化に寄与するスマート農業の推進や、持続可能で農産物の高付加価値化につながる有機農業、担い手の確保、販路拡大などを柱に、本市農業の将来を見据えた各種施策を展開し、若者が参入しやすい就業環境の構築や、民間企業の持つ知見・ノウハウを活用した新しい農業体系の確立を推進します。
[継]畜産団地整備事業
予算額:3億6、638万円
市内産食肉の安定供給と耕畜連携を目指し、大規模な飼養施設や畜産堆肥を活用した肥料製造施設など、畜産に係る総合的な団地の整備に着手し、資源循環型農業の確立はもちろん、より効率的な経営と生産性の向上に取り組みます。
[拡]人材確保支援事業
予算額:460万円
市内中小企業者が、新たに就職・転職情報サイトを利用する場合や、採用ホームページの作成・改修、採用活動に関する企業PRを実施する際に発生する経費の他、インターンシップ受入、経営課題解決を目的とした副業人材の活用などに係る経費の一部を補助することにより、人材確保と、UIJターン希望者、高校生などの市内就職促進を図ります。
令和7年度から、新たに「スポットワーク」を活用した際の手数料と外国人材活用に関する取組を補助するメニューを追加し、人材確保の後押しを加速させます。
[新]J‐クレジット創出事業
予算額:398万円
市有林において、森林由来のJ‐クレジット発行・販売の取組を行い、適切な森林管理を行うとともに、再造林の推進に取り組み、林業および木材産業の成長産業化を推進します。
[新]黄波戸漁港アワビ養殖実証実験事業
予算額:763万円
「育てる漁業」による生産力の回復に努めるとともに、「管理する漁業」と連携した取組に新より資源増大を図るため、新たにアワビ養殖の本格的な実証事業を行います。
4.観光地ブランドの深化
本市の基幹産業の一つである観光産業は、コロナ前の状況に戻りつつありますが、一方で急激な物価高の影響などにより、依然として厳しい状況が続いています。しかしながら、大阪・関西万博の開催やJRのデスティネーションキャンペーンが山口県で開催されるなど、情報発信の機会を逃すことなく、本市の魅力や特性が明確に伝わるよう、観光地のブランド化をさらに進め、観光客の満足度と充実した「ながと時間」の創出につなげていきます。
[新]…新規予算 [拡]…拡充予算 [継]…継続予算
◇経済効果を実感できる観光振興
[継]俵山温泉活性化事業
予算額:2、611万円
令和5年度に策定した俵山温泉グランドデザインに基づき、俵山温泉街全体を一つのホテルと見立てる分散型ホテルの実現に向け、インフラ整備に着手するとともに、温泉街、地域、金融機関などが連携し、良質な温泉資源を活かした観光資源の掘り起こしと持続可能なビジネスモデルの構築を進めていきます。
[拡]2025年大阪・関西万博連携事業
予算額:1、088万円
2025年大阪・関西万博に向け、万博首長連合や県との連携のもと、国内外に本市の魅力をPRしていくことで、観光誘客の促進、関西・広島方面からのインバウンド増加につなげます。
[新]デスティネーションキャンペーン誘客促進事業
予算額:1、188万円
令和8年度に実施される山口デスティネーションキャンペーンでの観光客誘致促進を図るため、JR西日本や県との連携のもと、期間中の受入体制整備や旅行会社へのセールスなど、観光素材のブラッシュアップによる本市の認知度向上を図ります。
◇生涯学習の理念に基づく取組の推進
[新]仙崎引揚80周年記念事業
予算額:2、895万円
令和7年は戦後80年、また、仙崎港への海外からの引揚げについても80年の節目にあたることから、本市で起こった歴史を知り、次の世代に引き継いでいく取組を進めます。