くらし 長門の人58

■成美学園福知山成美高等学校(京都府) 2年生
女子硬式野球部
藤田(ふじた)陽代里(ひより)さん(油谷久富出身)

「第29回全国高等学校女子硬式野球選手権大会」で見事優勝。
部員60人の中25人のメンバーとして選抜され、1回戦の駒沢学園女子高等学校(東京都)と決勝の岐阜第一高等学校戦に代走で出場。優勝に貢献した藤田さんにお話を伺いました。

◇野球を始めたきっかけは?
父と4つ上の兄が野球をしていたので、自然と「自分もやってみたい」と思うようになりました。兄の練習や試合についていっていた時、面白そうだなと感じました。また兄のプレーしている姿がかっこいいな、自分もあんなふうにプレーしたいなと憧れて。性別とかは全く意識せず、ただ純粋に楽しそうだなという気持ちで始めました。

◇野球を続けてこられた理由は?
正直、厳しい環境の中で辞めたいと思ったこともありました。しかし、弟も野球を始めてから一緒に家で自主練するなど、家族みんなで野球をしていたことで、辛いときも乗り越えることができました。また、勝った時の嬉しさや、努力が実った瞬間の喜びがあったので続けてこられたと思います。

◇野球をしてきた中で思い出に残っていることは?
中学時代、萩の球場での試合で逆転のきっかけになるライト前ヒットを打てたことが強く記憶に残っています。また、小学生の頃はスポ少の監督だった父に厳しくも支えてもらいました。当時は怖かったけど、今思えば「うまくなってほしい」という愛情だったんだと感じています。

◇高校を選んだ理由は?
優勝常連校に行くより、自分たちで強いチームを倒して優勝したいという思いがあり、親に相談することもせず、自分で今の高校を選びました。

◇甲子園に出場した気持ちは?
今回、少しではありましたが、このチームで甲子園の土を踏み、プレーすることができたことは、本当にうれしかったです。

◇これからの目標は?
自分の武器は走塁です。相手の隙を見逃さず、リードを大きく取ってバッテリーを揺さぶったり、チャンスを広げることを意識しています。
また、守備や走塁だけでなく、打撃をもっと伸ばし、よりチームに貢献できるよう努力していきたいと思っています。
そして、メンタルも技術と同じくらい大事なので、指導を素直に受け止め、自分で考えながら前向きに成長していきたいです。
来年はレギュラーを勝ち取り、プレーやチームメイトへの声かけで、チームに貢献し、一桁の背番号をつけて、もう一度甲子園の舞台に立ちたいです。