- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県大洲市
- 広報紙名 : 広報おおず 2025年2月号
最近、週休3日制を取り入れる企業や自治体が増えてきました。その多くは「総労働時間維持型」と呼ばれるもので、例えば、土日に加えて毎週水曜日を休みにする代わりに、他の曜日に勤務時間を振り分けることで、総労働時間は変わらない仕組みです。
一方で、総労働時間を減らしつつ給与も変わらない、完全な週休3日制を導入している企業もあります。従業員にとっては単純に休日が週1日増えるので非常に魅力的な制度ですが、一人ひとりの生産性を25%以上高めないと、企業の経営にとってはマイナスです。
こうした企業では、AIやデジタル技術を貪欲に活用しています。実は私も過去に完全週休3日制の企業と取引したことがあるのですが、日程調整のために連絡していた相手の秘書が実はAIで、実在する秘書がいなかったことに驚きました。その企業では、メールや資料作成などの事務作業は全てAIに任せており、従業員は人間にしかできない仕事に特化することで、毎年しっかりと収益を上げていました。
完全週休3日制の企業は、高い生産性を求められる一方で、その働きやすさから優秀な人材を採用できます。今後、人手不足が加速する日本でも、こうした企業がますます増えていくかもしれませんね。