くらし 〔特集〕楽しみいっぱい 川であそぼう(1)

夏休みが始まる7月は、子どもたちにとって川遊びを楽しむ絶好の季節。小田川をはじめ、内子町を流れる清流は河原へアクセスしやすい場所が多く、夏は水遊びやキャンプを楽しむ人でにぎわいます。また生き物を観察したり、漁を体験したりするなど、川の環境を生かした催しも予定されています。
今回の特集では、7・8月に実施される川遊びイベントの一部を紹介します。どれも親子で楽しめるので、内子の自然と涼を満喫しに、家族で出かけてみませんか。また川で遊ぶときの注意点なども掲載します。楽しい夏の思い出をつくるために、ぜひチェックしてみてください。

■川を遊びつくそう!―プロが教える川遊びの魅力―
小田川をはじめとする内子町内の川は、水質がよく多様な生物が見られます。流れが穏やかな場所も多いので、楽しみ方もさまざまです。ここでは町内で7・8月に行われる川遊びイベントの一部を紹介します。それぞれの運営や指導に関わる「川遊びのプロ」たちに、イベントのねらいや、自然豊かな内子の川の魅力を聞きました。

◆小田深山渓谷川遊び ―小田深山渓谷 安芸貞渕(あきさだぶち)―
小田深山渓谷の特徴は、なんといってもその涼しさ。低地とは違う川風に吹かれてリラックスできること間違いなしです。安芸貞渕は頑丈な赤石の一枚岩で囲まれた場所で、大水が出ても岩のおかげで流速が上がらず、渓谷の穏やかな雰囲気と環境を守っています。ボートで進むと、本当に大自然の中に入り込んでいく感覚になれます。小さなお子さんでも水遊びを楽しめるので、みんなで涼みに来てください。
◇イベント概要
開催日:8月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・11日(月)
時間:午前10時~午後3時
内容:探検ボート乗り、川泳ぎなど
参加費:小学生以上100円、幼児無料
※事前申し込みは不要です。参加費は当日、現地でお支払いください。

問合せ:小田支所
【電話】0892-52-3111

◆川漁即食体験 ―豊秋河原(豊秋橋~あけぼの橋周辺)―
小学生の頃、父に連れられてよく川に行きました。竹に持ってきた針と糸をつけて、ミミズやドジョウをエサにして――楽しかった記憶が、私の川遊びの原点。そのおもしろさを子どもたちに知ってほしいです。魚が取れたら、その場で唐揚げなどにしていただきます。運が良ければウナギも食べられるかも。経験はきっと何かの役に立つし、漁に興味を持ってもらえたらうれしいですね。
◇イベント概要
日時:8月5日(火)午前8時30分~
内容:釣り竿や網などで魚を捕まえ、その場で調理・試食します。
持参品:脱げにくく濡れてもいい靴、帽子、着替えなどをご用意ください。
申込期限:8月1日(金)
※詳しくはお問い合わせください。

問合せ:五十崎自治センター
【電話】0893-43-1221

◆元気わくわく川まつり ―豊秋河原(豊秋橋周辺)―
この催しのねらいは、川への関心を高め、楽しさも恐さも正しく知ってもらうこと。皆さん「危ないから川に行ってはいけない」と言われて、遊んだ経験がない人もいるでしょう。でも自然は子どもにとって、判断力や想像力など多くの力を身に付け、学びを得られる場。大人が一緒に見守り「楽しくて、時に恐い場所」だと教えるのが大切だと思います。ぜひ親子で川に親しんでください。
◇イベント概要
日時:7月20日(日)午前9時~
内容:ぞぶりんぐ、ボートで川下り、サップボード、木登り、水質調査など
参加費:500円(飲み物代を含む)
※小学生低学年以下は保護者同伴
申込方法:所定の用紙を7月13日(日)までに提出してください。

問合せ:五十崎自治センター
【電話】0893-43-1221

◆水生生物観察 ―豊秋河原(あけぼの橋周辺)―
小田川に住むさまざまな生き物を探します。これまで調べた水生生物から求めた「水質スコア」は、小田川流域ではほとんど「とても良好」を表す7.5以上。ある場所には、特定希少野生動植物のヒナイシドジョウまでいます。多様な生物がいて、コケを虫や魚が食べ、それを鳥が食べて――という生命の循環を実感できる素晴らしい環境です。生き物観察を通して、豊かな自然に目を向けてみましょう。
◇イベント概要
日時:7月29日(火)午前9時30分~
内容:水生生物を網などで採取し、専門家が解説します。
持参品:脱げにくく濡れてもいい靴、帽子、着替えなどをご用意ください。
申込期限:7月25日(金)
※詳しくはお問い合わせください。

問合せ:五十崎自治センター
【電話】0893-43-1221

■これで完ぺき!川遊びスタイル 着けよう、ライフジャケット
川にはたくさんの楽しみ方がありますが、特有の危険性もあります。川遊びで気を付けたいことを、内子消防署の福岡誠啓(まさひろ)さんに聞きました。毎年、家族でキャンプなどのアウトドア活動を楽しんでいる山田歩太(あゆた)さん・遥太(はるた)さん兄弟の川遊びに同行して、楽しく遊ぶためのポイントを一緒に紹介します。

Q 川で遊ぶときの服装は?
◇帽子/水泳キャップ
川では急な流れに押されて転倒し、思わぬけがをすることもある。熱中症予防のためにも、帽子などをかぶって対策をしよう。あごひもがついているものなら風で飛ばされるのを防げる。

◇ライフジャケット
体のサイズに合ったものを選ぶ。ファスナーを閉めてベルトを止め、体にフィットさせる。小さい子どもは脱げやすいので、股下ベルトがあるものを選んで。最後に、ずり上がらないか確認しよう。

◇靴/サンダル
脱げにくく滑りにくいものを選ぼう。水が抜けやすいマリンシューズや運動靴がおすすめ。ビーチサンダルなど、足首を固定できないものは脱げやすいので避けて。

■まだまだある、川での注意点 こんなとき、どうする――?
Q 浅いところなら、ライフジャケットを着なくても大丈夫?
川に近付くときは、常に着ておくのがベスト
川の中の状況は、外からではよく見えません。一見、浅そうなところでも足場が崩れやすかったり、流れが思った以上に速かったりします。水辺にいるときも含めて、常に着ておきましょう。

Q サンダルなどが流されてしまったら…?
川で物が流されても、追いかけないで!
流された帽子やサンダルを追いかけるのに夢中になると、気付かず流れの強い場所や深みにはまってしまうことがあります。無理に取ろうとせず、まずは周囲の安全を確認してください。

Q 他にも何か気を付けることはある?
熱中症対策のため、水分補給も忘れずに
泳いでいると、つい水分補給を忘れがちです。昼から泳いでいて、帰り際に熱中症になるという事例もあります。水中にいても体の水分は失われていくので、定期的に補給しましょう。