- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県内子町
- 広報紙名 : 広報uchiko 2025年7月号
■人の温かさを旅行者へ伝えたい プロが描く、心触れ合う内子旅の未来
川久保 哲(さとし)さん(58)〔内子17〕
今春から内子町ビジターセンターで観光マネージャーを務めている川久保哲さん。都市部の企業社員が専門知識を生かし、地方自治体の業務に当たる「地域活性化起業人制度」を活用し、株式会社JTBから内子町役場へ派遣されました。
川久保さんは同社に入社後、中四国地方で勤務しました。「主な仕事は、お客様を出発地から世界各地へ案内すること。それぞれの意図を汲んで提案するのが私のスタイル。それが10年前、高知県へ出向して大きく変わった」と語ります。旅行者を迎える側となり、行先として選ばれる難しさを実感。「宿や飲食店、企業、自治体がタッグを組んでおもてなしをする現場の熱量と、それを支える仕事へのやりがいを感じた」と振り返ります。
「お客様にまちの良さを伝えるのが、私の役割」と川久保さん。「内子は人が魅力的。町並み・村並み・山並みを守る運動も、地域の清掃活動も、みんなで続けていることが大きな価値。お客様が住民と接する時間が増えれば、魅力はきっと伝わる」と話します。最後に「まちを知る住民自身が『いいまちだよ』と伝えるのが、一番響く。私もまだ行っていない飲み屋を回って、もっとまちを知っていきたい」と笑みがこぼれました。