くらし 交流を深めて、楽しく豊かな地域をつくろう ~自治公民館活動の充実をめざして~

1 公民館活動の現状について
現在、伊方町には4か所の公民館と2か所の公民館分館があります。ご承知のように公民館は、町民の皆様のために、生活に関する教育、学術や文化についての事業を行い、教養の向上、健康の増進などを図り、生活文化の振興、社会福祉の増進を支援することを目的としております。町民の皆様の社会教育を推進する拠点施設として中心的な役割を果たし、地域づくり、人づくりに努めているところです。
公民館活動は大変有意義で効果的な生涯学習の方法ではありますが、問題点もあります。
・主体が公民館であることから、参加型の活動になる。
・公民館が4か所であるため、そこが活動の中心となり、伊方町のような55集落ある町では、地理的に参加が難しい方もいる。

2 自治公民館活動について
このようなことから伊方町では、公民館と連携しながら、自分たちの地域で、自分たちに合ったきめ細かな活動ができるよう、自治公民館活動を行っております。各地域の自治公民館主事の皆様を中心に諸機関や団体との連携、青少年の健全育成、教養・文化・生活を高める事業等の推進にご尽力いただいております。それにより、自分たちの地域の課題を主体的に解決する基盤ができ、地域の親睦や人づくりにもつながっています。

3 自治公民館活動費助成事業について
伊方町教育委員会では、自治公民館活動を通じて地域の活性化をより推進するために、条件に合った事業を実施した場合、予算の範囲内ですべての自治公民館事業(活動)を対象に助成金を出しております。
1事業あたりの上限額を60,000円とし、60,000円を下回れば全額を助成いたします。また、1地区何回でも助成いたしますが、1地区あたりの助成上限額は200,000円以内としています。

4 自治公民館活動費助成事業の活動例
各自治公民館では、地域の実状に合わせて、三世代交流のペタンク大会やゲートボール大会、花の植栽やイルミネーション製作、料理教室、しめ縄づくり、パッチワーク教室、子ども食堂など、多彩な事業を行っていただいております。地域を活性化させ、楽しく豊かにしている実践例をいくつか紹介いたします。

◇中浦地区(伊方地域) 三世代交流しめ縄作り
昨年12月に実施。子どもたちを含む三世代でしめ縄作りを行い、世代間の交流を図った。併せて、しめ縄を作ったり飾ったりする伝統や技術を体験させ、行事の継承を行った。

◇須賀地区(町見地域) イルミネーション製作
昨年12月、地区内にイルミネーションを設置し点灯させることで地域を活性化させようと、子どもや大人で作業を行った。イルミネーションにより、冬の夜を明るく温かくし地域を和ませた。

◇大江地区(瀬戸地域) 大江花いっぱい運動2024
昨年6月に実施。花を植え、地域を美しくする活動を通して地区の人々の交流を深めた。

◇三崎地区(三崎地域) 高齢者防災教室
昨年10月に実施。防災に関する講演を聞き、その後、避難者用テント式パーテーション設置やおむすび作り、簡単体操などを実施した。講演の後の簡易ベッド組立など様々な体験を行い、有意義な教室となった。

5 自治公民館活動で交流を深め、楽しい心豊かな地域に
このように、自治公民館主事の皆様を中心に、自分たちの手で自分たちの地域を改善していく自主的な活動、公民館ではできない足元の活動を行っていただいております。
昨年度は、町内全55地区中の27地区で49事業が行われています。教育委員会、公民館は自治公民館と連携し、この活動をしっかりサポートしていきます。