- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県鬼北町
- 広報紙名 : 広報きほく 令和7年5月号
■一般質問
◆兵頭 稔 議員
◇町道の維持管理について
《問》町道日向谷線の側溝工事の工事内容について問う。
《答》施工理由について、「降雨時に路面の雨水が隣接する家屋に流入するため、これを防止する排水施設を要望する。」との事業要望書が提出されたため、路面排水対策工として、現場打コンクリートL型側溝を32・5m設置する工事の見積を、町内13業者に依頼し、施工した。問積雪時の除雪作業、国道・県道・町道の作業手順について問う。
《答》国道・県道は、県の管理であるので、南予地方局へ問い合わせたところ、広域幹線代替道路(国道320号・197号・381号・県道広見三間宇和島線)、管内幹線生活道路(国道441号)、交通量の多い道路及び緊急性の高い道路の順に除雪を実施するとのことであった。
町道は、「積雪量30cmで車両の通行が困難なこと。」としているが、積雪時には住民の方からの通報にも対応しながら、職員によるパトロールを実施し、道路状況の確認をしている。町部と山間部では、積雪量が異なるため、路面の状況や天気情報を確認して、緊急性・重要性の高い幹線道路から、通行の安全を確保し、その後に、支線の除雪を行っている。
◇物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金配分について
《問》国からの指導は、8項目の中から配分の指示があったと思われるが、鬼北町の配分理由を問う。
《答》「推奨事業メニュー枠」の交付金として、4千969万2千円が配分されているが、可能な限り幅広く、生活者、事業者に対して支援を行うこと、また、速やかに事業を実施することを念頭に置いて、4つの事業を選定した。
◆芝 照雄 議員
◇町内小中学校及び保育所の安全対策について
《問》事件後、当町施設の危機管理体制はどのようにしてきたか問う。
《答》国や県からの指導に基づき、警察署等の関係機関に依頼して、学校周辺の見回りを強化し、PTA等に学校周辺で不審者を見かけた場合は、情報提供いただくよう依頼をした。
危機管理体制としては、学校ごとに危機管理マニュアルを作成し、その内容を教職員に周知している。
また、防犯の知識を有する、警察官OBと、見守り活動の経験が豊富な方2名に、スクールガード・リーダーを委嘱し、「愛媛県地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業」を活用して、定期的に各小学校を訪問していただき、指導・助言をいただいている。
校内の不審者対策としては、教職員は、常に笛を携帯しており、非常時には、笛を吹いて、校内に異常を知らせるようにしている。それにより、教職員は児童生徒の避難誘導を行うことや、笛を吹いた教職員のところへ集まって、不審者に対して1人で対応しないことなどを徹底している。
校舎内には、不審者による危害防止のため、「さすまた」及び「防犯催涙スプレー」を設置しており、防犯訓練等の際には、宇和島警察署の方に、「さすまた」の使用方法について、講習を受けている。
登下校時の見守りは、教職員による通学指導以外に、各地区の皆様が、ボランティアの「見守り隊」としてご協力いただいており、一緒に登校をしていただいたり、横断歩道周辺などで、通学を見守っていただいたりしている。
関係機関との連携強化も行っており、教育委員会に連絡が入ることになっているで、その際には、直ちに、教育委員会から各学校へ注意喚起の連絡を行うことにしている。
また、町内の保育所では、危機管理マニュアルの整備、危機管理に関する研修や避難訓練の実施、警察と連携して子どもたちの安全を守る体制の構築、「園だより」等による保護者に対する積極的な情報提供、また門扉の施錠、フェンスの設置及び非常通報装置の設置によるセキュリティ強化等を実施している。
《問》町内小中学校及び保育所の防犯訓練等の実施状況について問う。
《答》現在、各小中学校で、毎年1回の防犯訓練を実施している。
学校ごとに、内容は異なるが、火災想定訓練や地震想定訓練とは別に、不審者が侵入した想定での訓練を、学校全体で行っている。
保育所では、定期的に防犯・不審者避難訓練を年1回実施している。実際の不審者の侵入を想定した訓練を行うことで、職員の危機意識を高め、職員が冷静に判断し、適切な行動とることを目指している。また、各園でも、年1回防犯訓練を実施し、訓練を通して、子どもたちは、危険な状況を認識し、恐怖心を持ちながらも冷静に対処し、適切に行動する力を養うことができるようになると考える。
《問》令和5年6月に質問した小学校遊具点検について、十分協議し前向きに進めるとの返答でしたが、現在どのように対応しているのか。
《答》令和6年4月10日に、「鬼北町内小学校屋外遊具安全点検業務」の契約を行い、町内全ての小学校において、点検を実施した。
令和6年11月に、報告書の提出があり、日吉小学校の遊具1つが「使用不可」判定であったため、直ちに当該遊具を使用禁止とし、修繕が完了した1月から、使用を再開している。
今後は、隔年で遊具点検を実施し、学校遊具の安全管理に努める。
◇災害級の大雪後の対応について
《問》大雪による農作物・施設等の被害状況を問う。
《答》農作物の被害は、積雪による菜の花のつぼみの焼け症状の発生、果樹の樹体被害として、ユズの枝折れ・ブドウの主幹折れなどの被害が発生した。
農業用施設は、施設園芸や水稲育苗などに使用しているパイプハウス36棟、施設園芸用ガラスハウス2棟、媛っこ地鶏、キジ及び採卵鶏の鶏舎が6棟、農業機械2台の被害が発生した。
《問》除雪作業のマニュアル等は作成しているのか。
《答》マニュアルは作成していないが、建設課で、積雪の多い日吉地区における除雪順序を作成し、その順序で除雪作業を実施した。
今回は、倒木・停電・落石などの突発的な事故や、積雪が広範囲に渡っていたことなどにより、通常よりも除雪にかかる時間を要したため、住民の皆様には、大変不自由な思いをさせてしまった。今後は、町内業者との連携をより一層強化し、迅速で確実な除雪体制の確保が図れるように、努めていく。