くらし ちかちゃんの営農指導員だより

農畜林振興課
営農指導員 千頭健司

◆秋の畑の管理について(秋に植える野菜)
(1)リーフレタス(サ二ーレタス)
リーフレタスが、苗を植えてから30日で収穫することができる野菜です。
播種時期:9月~10月に種を撒きます。
・植える2週間前に1平方メートルあたり100~150gの苦土石灰を土に混ぜ込んでください。
・幅90~100cm、高さ10cm程の畦を作り、20~30cm間隔で苗を植えていきます。苗がすっぽり収まるくらいの植穴をほり、中にたっぷりと水を注ぎます。土に水がしみ込んだら、水はけがよくなるようにやや浅めに苗を植え付けます。
・株の大きさが20~30cmほどで、本葉が10枚以上になったら収穫のタイミングです。

(2)大根
種まきの目安(直播き):8月中旬~9月中旬頃に播種します。
収穫の目安:10月下旬~12月頃(種まきから60~70日程度で収穫)
・栽培適温は、15℃~20℃程度ですので、秋まきの場合は、気温が高くても発芽しますが、美味しい大根を育てるためには、残暑が収まってからまくようにしましょう。
・水はけを良くするため、畦を立て、排水性を高めます。一般的な畑では10cm程度の高さで十分ですが、排水が悪い場合は20cm以上の高畝にします。
・畦に株間30cmで、深さ1~2cmのまき穴をあけ、1カ所3~5粒程度種をまきます。
・種まき後はまいた種が流れないように気を付けながら、やさしく水やりをします。大根は水分を必要とする野菜なので、土が乾燥しないように毎日水やりをしましょう。

(3)小カブ
カブは比較的痩せた土でも育ちやすく、生育も早いので作りやすい野菜です。
特に実があまり大きくならない小カブが育てやすいのでお勧めです。
種まきの目安:9月~10月
収穫時期の目安:11月~12月
・時期をずらして2~3回分けて種をまこう。
小カブは成長が早いので、一度にたくさんまくよりも数回に分けて種をまくことで、収穫時期もずれ、長い期間出荷できます。

(4)ホウレン草
ホウレンソウは比較的肥えた畑でないと育ちにくいですが、気温が低くなっても育てやすく、寒さに当たるとどんどん甘くなります。
種まきの目安:9月~10月(発芽適温 15~20℃)
収穫時期の目安:10月~12月
・ホウレンソウは酸性土壌を嫌い、中性に近い環境を好みます。土が酸性に偏っている場合、有機石灰などを使って、土壌を中和しましょう。
・幅60cm、高さ10cmの畝をつくり、条間20cmの間隔を取って、深さ1cm程度のまき溝をつくります。
・ホウレンソウの発芽適温は15~25℃です。発芽適温より高いと発芽率は低下し、35℃では10%ほどしか発芽しません。しかも、発芽に7~8日かかります。

◆一口メモ
・牛糞と石灰はどちらを先に畑へ投入したらいいか?
牛糞堆肥を施した後、1~2週間あけてから苦土石灰を使用します。
同時に使用すると、栄養素が相互に影響し合い、効果を減少させる可能性があります。