- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県仁淀川町
- 広報紙名 : 広報によど川 2025年1月号
小中一貫教育・小中一貫校について〔その4〕
■小中一貫校の疑問(1)
◆子どもたちの学校生活はどう変わりますか?
○学校生活について
・学校生活が大きく変わることはありませんが、中学校の先生が小学校で授業をする「乗り入れ授業」の回数が増えたりします。また、小学校と中学校の交流が増えます。小学生と中学生の合同行事、合同授業が行いやすくなります。
○学級編成について
・仁淀川町の現在の児童生徒数から考えれば、全ての学年で複式学級が回避されることが期待できます。複式学級は、児童生徒は先生の直接的な指導を受ける時間が不足するとともに、直接指導から間接指導に変わるときに学習への集中が切れることがあるなどの問題点が挙げられます。一方、先生においては常に2学年の教材研究や授業準備が必要となるなどの問題点が挙げられます。複式学級の回避により、そういった問題点は解消されます。
○学用品について
・学校統合に伴い、児童生徒の学用品が新たな学校の仕様に変更されることがあります。統合前の学校で使用していた学用品は、引き続き新たな学校でも使用できるよう考えています。
○授業時間について
・小学校と中学校の授業時間(小学校は1単位時間45分、中学校は50分)の違いによるチャイムの扱いは少し変わってきます。他自治体の小中一貫校では、ノーチャイムや休み時間をずらすなどの工夫で対応しています。例としては、全てのチャイムをそろえることは不可能なため、1校時・3校時の始業時と給食時、午後の始業時など一部のチャイムをそろえているところが多いようです。こうした事例を参考にして、校長が判断することになります。
○小・中学校の共同生活について
・同じ施設で小学生と中学生が一緒に生活することになります。小学生と中学生の体格の差については、発達段階に応じた校舎配置や運動スペースの区域分けなどに十分配慮する必要があると考えています。交流スペースなどの共用部分の活用で、中学生が小学校低学年に配慮する姿が見られるようになることなどが期待できます。小中一貫教育を実施している全国の小中学校の調査では、中学生は小学生の前でよいところを見せようとする意識が高くなり、一方、小学生は、中学生に対する憧れの気持ちを抱くという、よい相乗効果が生まれています。
◆通学についてはどうなりますか?
小中学校の約85%の児童生徒について徒歩通学が困難と予想しており、通学にはスクールバスの運行が必須と考えています。そこで、スクールバスの運行は次の5つのことを目指します。
(1)統合によって通学距離が長くなる全ての児童生徒を対象に運行(小学生4km、中学生6km以上を対象とします)
(2)安全な運行
(3)乗車時間の短縮(最遠地の子どものバス乗車時間は約30分と想定しています)
(4)特別な時間割や休日の参観日などに対応した運行
(5)放課後子ども教室や部活動に対応した運行
問い合わせ:仁淀川町教育委員会
【電話】35-0019