くらし 地域おこし協力隊によるよそもん通信第69号

よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。

■あっという間の半年 マツオカ(観光振興)
越知町に来て半年が経過しました。あっという間に時間が進んでいったように感じるのは、間違いなく日々の生活が楽しいからですね。
春はウグイスの鳴き声で目覚め、夏はセミの大群の大合唱でたたき起こされ、秋は虫のオーケストラを聴きながら眠るようになりました。それは自然豊かな越知町ならではの生活でとっても新鮮です。
高知県は暑いだろうと覚悟していましたが、思っていたほどではなく、今まで住んでいた群馬県のほうが暑く感じました。実際の最高気温もあちらのほうが高かったようです。この夏は、朝晩と涼しかったのでエアコンを使わずに眠ることができたおかげか、体調を崩すことなく暑い夏を乗り越えることができました。
越知町で私が一番楽しみにしていたのがアユ釣りです。水質日本一となった仁淀川でのアユ釣りは本当に気持ちがいいです。6月1日の解禁から思いっきり楽しませてもらい、目標尾数は余裕でクリア、釣果としては大幅な新記録達成となりました。また、アユ釣りをして、天然ウナギが捕れるという面白い体験をすることができました。こちらへ移住して実現したい夢の一つにウナギを捕まえて食べるというのがあったのでかなえることができました。もうすぐアユ釣りのシーズンも終わってしまうので何か新しい楽しみを見つけたいと思います。

■『はじめて』づくしの日々 ハリガエ(横倉山)
「横倉山ガイド・魅力発信」のミッション担当の張替です。7月末に東京から移住してきて2カ月がたちました。清らかな仁淀川が悠々と流れ、周りを見渡せば山々がそびえ立つ、雄大な自然の中で日々を過ごしています。さらに、今まで都会で暮らしてきた私にとって、人生で初めて野生のイノシシやヘビに遭遇するなど毎日が新鮮で充実しています。
一方、越知町に来て痛感することがあります。それは、車が必要不可欠ということです。東京ではどこへ行くにしても電車で十分でしたが、こちらでは車が生活の足になっています。都会から来て車を持ったことがない私にとって一種のカルチャーショックでした。
今冬に越知町を見学した際、初めて横倉山に登りました。それまで横倉山について知らなかったのですが、多種多様な植物や安徳天皇の伝説、日本でも古い部類の化石など有数の魅力が一つの山に集約されていることに大変驚きました。
移住してから2カ月間、横倉山に登ることが増えてきました。登るたびに新しい植物に出合ったり、一つとして同じに登るといえど、毎回違う顔を見せてくれる、これが登山の面白さなのでしょう。私は越知町に来るまで登山の経験はほとんどありませんでしたが、はじめてその面白さを垣間見ることができました。
そして、横倉山のガイドになるためには本当に多くの知識が必要となります。特に植物は膨大な種類があり、さらに季節によって生えるものが変わります。最近では登山中に観察した植物についてネットや文献で調べ、レポートを作成しています。
ぜひ越知町の皆さんと横倉山を盛り上げていきたいので、お会いした際はいろいろなお話ができたらと思います。