- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年6月1日号
◆清友会
・代表質問
髙瀬 冨士夫 議員
◇歩行用温水プールの整備
問:人生100年時代と言われる中、多くの高齢者は足腰の痛みを抱えている。医療費が負担となり、病院等で治療していない高齢者は多いようである。
このような状況にある高齢者が、温水プールで歩くことを勧められ、10日間ほど歩いたところ、少しずつ痛みがなくなり、現在も温水プールに通っていることを聞いた。
歩行用温水プールの良さは、自然体で水中歩行ができ、足腰に負荷がかからないため、足腰の痛みも徐々に良くなることである。
添田町にある温水プールを訪問し、利用者の声を聞いた。その日は17名ほどの利用者があり、水中歩行は体に負荷がかかりにくいため、長く歩くことができ、毎日の生活が楽しいなどの意見を聞くことができた。
「市民からは、「他自治体まで行けば、温水プールがあるが、車がない。高齢者に寄り添い、本市に温水プールを建設してほしい。」、「本市の人口規模からすると、温水プールがあってもいい。」などの意見がある。
さまざまな課題があると思うが、工夫すれば費用を抑えることができると考える。歩行用温水プールの建設について見解を問う。
答:近隣自治体では、飯塚市、嘉麻市、添田町及び福智町に温水プールがあることを把握している。
温水プールでの歩行は、(1)足のむくみが取れる、(2)水の抵抗力が強いため、歩くスピードによって体にかかる負荷を調節できる、(3)浮力が働くため、体への負担が軽くなる、(4)体温調節機能を高める、などの効果があると言われている。
このように歩行用温水プールは、健康維持・増進のための有効な手段ではあるが、厳しい財政状況から現時点で整備することは難しい。
現在、本市で実施している健康維持・増進及び健康寿命延伸のための取り組みについては、「歩いて健幸になろう」をスローガンとした、たがたん健幸ポイント事業やケアトランポリン、生きいき健康教室などがあり、多くの市民が参加している。
今後、健康に関するこれらの既存事業について、市民のニーズや実態を細やかに把握しながらアップデートを図っていきたい。
また、国県の費用負担をはじめとした諸条件が整い、新たな健康維持・増進の取り組みが可能となった場合には、歩行用温水プールについても検討していきたい。
◆日本共産党市会議員団
・代表質問
佐藤 俊一 議員
◇田川バイオマス火力発電所の設置に関する諸問題
問:発電所の稼働時期や計画の変更について問う。
答:稼働時期は未定。排熱を利用したハウスでは、当初ハーブ類を栽培する計画であったが、発電所稼働後に再検討するほか、雇用人数の削減など、事業規模を縮小することを検討していると聞いている。
問:発電所建設地の農地転用に係る隣接農地所有者の同意書について、偽造されている疑いを指摘していた。農業委員会の調査結果を問う。
答:田川バイオマスエネルギー(株)から委任を受け、隣接農地所有者に農地転用を説明し、同意書に印鑑を押してもらったとされる農業委員に確認したが、当該同意書について覚えてないと答えた。他の委員からは、当該同意書は審査に不要なため、調査すべきとの意見はなかった。
《要望》
同社と当該農業委員の主張が食い違っている。違法行為は許さないというメッセージを発信するためにも、農業委員会として真相を究明してほしい。
▽市営住宅のハト対策
問:ハトを捕獲する取り組みの効果や、ハトネットの設置状況等について問う。
答:大藪団地に箱わなを設置し68羽捕獲したが、ハトが減った実感があると回答した入居者はいなかった。よって、一部の団地の政策空家に、試験的にハトネットを設置している。影響を検証し、継続実施する。入居中の部屋は、入居者の責任でハト対策を行ってもらう必要がある。
問:屋上に上がるタラップの下や踊り場のハトのふん害について、調査と清掃を要望していた。その後の取り組みについて問う。
答:ふん害が激しいタラップの下などは、空き家等の周辺の状況を踏まえ、清掃したいと考えている。
▽買い物弱者対策
問:買い物弱者支援計画の検討状況について問う。
答:生鮮品のある店舗を示した地図を作成し、買い物弱者が集中する地域の再分析をしている。この結果と既存の計画を有機的に結ぶ作業を行い、方向性を明確にしたい。
問:関係課との連携だけでは前進しない。庁内検討委員会を設置すべきと考える。見解を問う。
答:検討委員会は、課題解決の方向性を示すことに有用であるため、設置に向け関係部署と協議したい。