- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年6月1日号
◆新風会
・個人質問
梶原 みつ子 議員
◇ごみ処理に係る広域行政
問:本年4月以降、市民のごみの出し方の変更点について問う。
答:集積所への家庭ごみの出し方に変更はない。市民がごみを直接処理施設に搬入する場合、搬入先が大任町の新ごみ処理施設に変更となる。その際の搬入料金は家庭ごみが10キロ当たり110円に、事業活動に伴うごみは10キロ当たり220円になる。これら変更点は、ホームページなどで周知する予定である。
問:新ごみ処理施設の稼働に向けての問題点や課題を問う。
答:新ごみ処理施設等の事業費総額や維持管理費、今後の負担金額の詳細が示されていないことである。広域環境衛生施設組合に対して引き続き情報の提供を求める。
▽パプリカ栽培研修施設
問:パプリカ栽培研修施設は、パプリカ農家を育成、輩出する目的であった。これまでの成果を問う。
答:これまで4組の研修生が卒業したが、パプリカ栽培を開始した者はいない。パプリカの水耕栽培に必要な設備の費用を工面することが難しいこと、また、栽培に非常に手間がかかるため、農家の負担が大きいことが要因であると考えている。
問:同研修施設の今後の活用について問う。
答:同研修施設は、地方創生拠点整備交付金等、国の補助金を活用しており、処分年限の残存期間中に他の用途に転用する場合、補助金の返還が生じる。残存期間が終了する令和10年に方向性を出したい。
▽田川伊田駅舎
問:田川伊田駅は、多くの人が訪れる重要な拠点であるが、トイレや待合室が閉鎖されて使えなかったと聞いた。現状について問う。
答:トイレは、一時期いたずらなどにより破損の被害が相次いだため夜間は閉鎖していたが、現在は24時間開放している。待合室は、利用者が減少する夜8時から朝7時までは閉鎖している。
問:列車の始発と最終便の時間を考えると、もう少し長い時間開放することはできないのか。
答:運営を行っている事業者に対してその要望は伝えている。
問:駅ホームのエレベーターの設置についてJRに対し働きかけを行っているのか問う。
答:JRの担当部署と協議を重ねている。引き続き尽力したい。
◆シン・タガワ
・個人質問
辻 智之 議員
◇大学進学時の支援制度(奨学金制度)
問:田川市郡に所在する高校の現役卒業生の大学進学率は、全国と比べて非常に低い。家庭や地域の経済格差から生じる学力格差解消のため、本市が現在行っている大学進学時の負担軽減に向けた支援について問う。
答:本市では大学進学者を対象に、田川地区全体で統一基準を設けた給付型の奨学金の給付と、専修学校等の進学者を対象に、若年者専修学校等技能習得資金の貸与を実施している。
《要望》
市郡共通で実施している給付型奨学金は入学年次しか申請できない等の制約がある。本市独自でその隙間を埋める奨学金制度を設けるなど、学ぶ意欲がある学生が経済的な理由で進学を断念しなくて済むよう、支援策の拡充を要望する。
▽本市職員の任用状況等
問:本市の正規職員と会計年度任用職員の人数割合について問う。
答:令和6年4月時点で、市立病院を除く本市の正規職員が68.4%、会計年度任用職員が31.6%。
問:本市は全国と比較して会計年度任用職員の比率が高く、特に若年層において、その比率が高い傾向にある。正規職員を増やし、正規職員の比率を上げることはできないか問う。
答:正規職員の定数は、条例で上限を定め、定数内で業務量に応じた計画定数を定め定員管理している。定年年齢の引き上げや、職員の年齢構成の偏在解消を踏まえて検討する。
《要望》
公務員の制度上、会計年度任用職員の正規職員登用は難しいと思うが、若年層の正規職員比率向上に向けた対策を要望する。
▽「おくやみ窓口」の設置
問:身近に不幸があった場合の行政手続きは多岐にわたる。必要な手続きの案内方法について問う。
答:葬祭業者に必要な手続きを記載した一覧表を渡し、遺族への説明を依頼している。また、「手続きナビ」により事前にスマートフォン等で必要な手続きを確認できるサービスを行っている。
問:遺族の負担軽減のため、不幸があった際の手続きをワンストップで行える「おくやみ窓口」の設置について本市の見解を問う。
答:スペースの確保や人員配置が困難であるため導入を見送った経緯がある。フロントヤード改革事業とも連動して遺族の負担が軽減できるような窓口対応を検討する。