くらし 一歩ずつでも前へ

「目次がこんなところに!?」
びっくりした読者さんが多かったのではないでしょうか。表紙から特集への連動性を意識しました。民間の誌面ではごくありふれた手法ですが、今年度最後の挑戦です。
この挑戦を後押ししたのが、私たちのもとに届いた広報コンクール(福岡県予選)の結果通知。広報コンクールとは、全国の市町村の広報紙をプロのデザイナーやカメラマン、誌面編集者が審査し、その企画力、表現力、デザイン力などを評価するものです。
結果は22市町村中10位。万年最下層だった行橋の広報紙が、一気に中間層まで上がりました。評価のポイントは「冊子全体が非常に面白く、市報の制限枠を超えて“勇気と工夫”を感じさせる内容」とのことです。
私たち広報係は年末にお知らせしたとおり、3人で広報紙を作成しており、経験年数も深くはありません。ひたすら守ってきたのは、その道のプロと一緒に作成した広報方針とマニュアル。市の広報紙は、コンクールでの評価が目的ではありませんが、表現方法などを含め、私たちの失敗やチャレンジを暖かく見守ってくれる読者さんが多かったからこその結果だと思っています。今後も応援してくれる読者さんのために、変わらず「伝わる広報」に努めたいと思います。

さて、3月は春の訪れとともに多くの別れと出逢いが交差する季節です。卒園や卒業を迎える子どもたちは、喜びと不安を胸に新たな一歩を踏み出します。転勤や異動で新たな環境へ向かう大人たちもまた、築いた絆を手放す寂しさと、新しい挑戦への期待を抱えているのではないかと思います。
しかし、実際はその変化に大きな心理的な負担が生じることも確かです。
そんな時は、

“別れがあるからこそ、出逢いの大切さを知り、新たな人とのつながりを深く感じられる”
“環境の変化は私たちの視野を広げ、成長の機会を与えてくれる”

と、考えてみてはいかがでしょうか。
旅立ちを見守る家族や保護者もまた、寂しさを感じながら、子どもや大切な人の成長を実感しています。どんな変化も自身を強くし、心を豊かにしてくれると信じて一歩ずつ前へ進んでいきたいですね。
今月号は、そんなセンチメンタルな季節にぴったりの甘いご褒美を特集しています。来年度も皆さんと一緒にもっと前へ、YUKUHASHI LIFE始まります。