- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県行橋市
- 広報紙名 : 広報ゆくはし 令和7年4月号
■キーワード ウェルビーイングとじぞくかのうせい
将来を担う子どもたちに健やかに育ってほしい。これは私たち大人の切実な願いです。
先人の「子や孫のため」という想いが現在の豊かさに繋がっているように、子育て世代にとって子育てしやすいまち、住み続けたいと思ってもらえるまちづくりを推進することで、市民の皆さんのウェルビーイングの向上と、市の持続可能な成長・発展をめざしています。
◆施政方針って?
施政方針とは、市長がどのような考えや方針で、市政を進めていくかを明らかにするものです。
内閣総理大臣が国会で1年間の政策についての姿勢を示すために行う演説と同じです。
行橋市長の場合、毎年3月議会の冒頭で来年度の予算案とともに演説を行います。
毎年3月に開催される議会では、来年度の予算に関する審議が行われます。開会日の冒頭、市長が来年度の予算を考えるにあたって、重視する考え方などを演説しました。
その中で、今年度からスタートする新たな市の総合戦略では、昨年12月に国が示した「地方創生2.0」の方針を踏まえ、「楽しく豊かに暮らせるまち」、「若者女性にも選ばれるまち」、「新たな価値を創出するまち」、「安全・安心で賑わいのあるまち」の4つを基本目標に掲げ、これまで以上に地方創生に取り組むとの方針を打ち出しました。
一方で、このような議会での内容は「行政表現」が多く、難しいとの意見が多く聞かれます。そこで、広報では演説の内容を分野ごとに一部抜粋し、皆さんに「伝わる」よう、補足を加えながら整理しました。
◆DISASTER PREVENTION 防災・減災
能登半島地震では約11万戸が断水し、避難所でもトイレの水が流れないなどの問題が多発。直近では大船渡市の山林火災でも約900戸が断水しました。市は今年度の重点項目として、避難所環境の向上を設定。組み立て式簡易トイレやテント・簡易ベッドなどの備蓄品を引き続き増量していきます。また、従来から要望が多かったペットとの同行避難を可能にする「ペット避難所」も今年度中に指定する予定です。
複雑化・大規模化する近年の災害に対し、消防庁舎の立地的脆弱性や機能不足を改善するため、建て替え、移転など、様々な選択肢の検討し、計画を進めます。
◇防災・減災災害への備えは、まず意識から。
・大規模災害の発生を想定した今元校区での避難所運営訓練の様子。詳細は本紙26ページ。
・ペットとの同行避難をするためには、日頃のしつけも重要。ワンヘルス(人、動物の健康と環境の健全性)を進め、命を守ります。
◆CHILD CARE 子ども・子育て
市の産前産後支援が今年度からさらにパワーアップ。新たに6つのサポートを公費負担します。
(1)妊婦歯科健診
(2)多胎妊婦健診
(3)新生児聴覚検査
(4)産婦健診
(5)1ヶ月児健診
(6)グリーフケア(県内初)
(1)は、早産などのリスクとなる歯周病や虫歯を早期発見するもの。(2)は、受診回数が多い多胎妊婦の経済的負担を軽減するもの。(3)は、赤ちゃんの聴覚障害を早期発見するもの。(4)(5)は、お母さんの心と体の回復、そして、赤ちゃんの成長を確認するもの。(6)は、流産や死産による心の回復過程を支援するもので、行政の事業としては県内初の取り組みです。
◇産前産後のサポートをもっと厚く。
・出産前後のお母さんや家族には母体や赤ちゃんの発達など、悩みがつきもの。そんな不安を少しでも取り除きます。
・2月号でお知らせしたゆめタウン南行橋店の室内型子どもの遊び場。来春のオープンに向け、今年の6月議会で工事請負契約について審議されます。