- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県行橋市
- 広報紙名 : 広報ゆくはし 令和7年5月号
◆Episode2 先人の想いを繋ぐ それが私の使命
市内をたくさんの花々で彩る花の活動を40年以上続けているのは、恩塚鈴子(おんづかすずこ)さん(82歳)。恩塚さんは昨年、「畠田東花の会花壇造り」や「横輪桜(よこわざくら)を育てる会」活動など、市の環境美化に尽力された功績が称えられ、市民表彰を受賞しました。恩塚さんが影響を受けたのは、結成40周年を迎えた「花とみどりの会」です。結成した11人の先輩方の前向きな姿勢や熱意に心打たれたと言います。
花とみどりの会では、花を植えるだけではありません。圃場(ほじょう)の整備から始まり、種まきをし、花の苗を育てます。その苗を、市役所の花壇や市役所前から国道10号バイパスに向かう途中に見える約400mもある花壇に植えたり、地域に配布したりしています。暑い時期の除草作業など大変なこともありますが、作業することの喜びややり遂げることの大切さを実感しているそうです。
ピーク時には70人を超えていた会員は、現在26人。会員の高齢化により減少してしまいましたが、会員皆が花で美しいまちを作るという想いがあるからこそ、長年続けられていると言います。先人の想いを絶やさぬよう繋いでいくこと、それが自身の使命だと恩塚さんは語ってくれました。
恩塚さんが最も印象に残っているのは、平成16年に開催された「全日本花いっぱい行橋大会」です。この大会のために、市役所や関係団体が一致団結してまちをたくさんの花で彩りました。当時を振り返りながら、「継続していくためには、個々人の熱意も大切ですが、みんなで力を合わせてやり遂げたときの達成感も重要なのではないでしょうか。このような経験と、花からもらうパワーが私の活力となっています。」と、活動の魅力をお話してくれました。
また、先人の想いを繋ぐにあたり、「人も動物も花も同じ生き物です。便利な世の中ですが、生き物との触れ合いが昔に比べて減っているように感じます。子どもたちに生き物を育てる大切さを経験させてあげたいと思っています。子育て中の親御さんたちに、ぜひ参加してもらいたいです。そして次の代、その次の代へと、生き物を育てることの素晴らしさが伝わっていくことを期待しています。取り組む姿勢は、人から教わるものではなく、滲み出てくるものです。」と、恩塚さんの熱い想いも伺いました。恩塚さんが輝き続ける秘訣―、それは先人の想いを自身が繋いでいくという情熱にあるのではないでしょうか。
・毎年4月初旬頃、新田原グラウンドでは恩塚さんと地域の方々が植樹した横輪桜が見頃を迎えます。ソメイヨシノより花弁が大きく、見応えがあるそうです。ぜひたくさんの方に見に来て欲しいと笑顔で話す恩塚さん。写真は市役所東棟前の花壇。キンセンカが美しく咲き誇っています。表紙の写真と併せてお楽しみください。
■あなたも参加してみませんか? 花による美しいまちづくり
◇花とみどりの会 会員募集中
あなたも、花いっぱいで笑顔あふれる明るいまちづくりのメンバーに!
毎年、全日本花いっぱい大会の開催地で視察研修を行っています。全国各地の趣向を凝らした演出や培われてきた文化に触れることができます。
活動内容:
・圃場 種まき、除草、育苗作業
・今川花壇・市役所花壇 整地、植栽、除草管理
・春・秋 区や小中学校、各種団体へ花苗の配布
・定例会 毎月第1水曜
・年1回 先進地視察研修
会費:1人1,000円/年
問合せ:行橋市花とみどりの会事務局
【電話】090-5387-2848(会長 南)
◇一人一花運動
福岡県で取組んでいる花による美しいまちづくり事業を、行橋市でも実施しています。
個人で、企業で、グループで・・・たくさんの花でまちを彩り、人々が集う場所を一緒に作りませんか?
募集:公共の場や自宅・会社等の私有地など、道路に面した人目につきやすい場所に植え付けている花壇等をパートナー花壇として登録し、花壇を管理してくださる方を募集します。
対象:市が新たに整備する花壇や、道路や公園、公民館などの公共の場、自宅や会社等の私有地で道路から見える場所で花植えを行う花壇。
特典:
(1)花の購入割引
対象の店舗で5%割引で花苗等が購入できる割引証明書を発行。
(2)花づくりの活動を補助
花壇のデザインや花選び、植え付け、管理方法など花づくりの作業をサポート。(※有料)
(3)プレートまたはピックをプレゼント
花壇等に挿すプレートまたはピックをお渡しします。
登録:市HPより申請書をダウンロードの上、都市政策係へ持参・郵送・メールのいずれかで提出。
【E-mail】[email protected]
問合せ:都市政策係
【電話】内線1311
【ID】0035018