くらし 令和7年度 行橋市の予算

市では限られた財源を活かしサービスを行っています。税金がどのように活かされているのか、令和7年度予算の概要をご報告します。

令和7年度一般会計当初予算は、3月定例会において市が提案した予算案が可決されました。今年度の予算を特徴付ける主な事業について、第6次総合計画に掲げた4つの基本理念に沿って紹介します。

◇ゆとりあるまち
室内型子どもの遊び場整備事業
消防救急無線デジタル化事業
南行橋駅自転車駐車場改修工事
産婦健康診査費用助成事業
新生児聴覚検査費助成事業

◇共生するまち
デマンド交通転換事業

◇活躍するまち
ICT活用事業
行橋プレミアム商品券事業
農業者育成支援事業
行橋市創業者支援事業

◇進化するまち
市民体育館高圧受変電設備改修事業

◆一般会計の概要
一般会計とは、「通常の行政が行う事業の範囲で毎年必要となるような経理」のことです。4月1日から3月31日までの1年間において、公共投資や福祉、教育など広く市民の皆さんに対する行政活動での経費です。
歳入は、市民の皆さんに納めていただく市民税、固定資産税などの(1)市税、国が交付する(2)(2)国庫支出金、(3)地方交付税、県が交付する(4)県支出金、借入金の収入である(5)市債、(6)その他で構成されています。
歳出は、障がい者、児童、高齢などの福祉に関する(7)民生費、市の全般的な管理や税金の徴収など市が基本的に行う事務に関する(8)総務費、学校教育やスポーツなどの生涯学習に関する(9)教育費、がん検診など保健衛生やごみ・し尿に関する(10)衛生費、借入金の返済金である(11)公債費、道路や公園、住宅の整備などまちづくりに関する(12)土木費、農林水産業の振興に関する(13)農林水産業費、消火活動や災害を防ぐための消防費、商工業の発展や観光事業に使われる商工費((14)その他)で構成されています。

◇一般会計の歳入

◇一般会計の歳出

◆特別会計の概要
特別会計とは、「一般会計から切り離して独立して行われる経理」のことです。本来、市の会計は単一の会計で処理することが原則となっていますが、一般の家庭とは違い、市では扱う事業の規模も金額も莫大で複雑です。そこでお金の流れを明確に管理しやすくするために、特定の事業については個別の会計が認められているのです。
市には国民健康保険、魚市場、介護認定、介護保険、後期高齢者医療、地方公営企業法が適用される水道事業、下水道事業の7つの特別会計があります。
水道事業における「収益的」とは、日々の事業を運営するための取引のことで、収入には水道料金などが、支出には人件費や動力費(水道施設を運転するのに必要な電気代など)などの維持管理費、受水費(市外から水道水を購入する費用)などがあります。「資本的」とは、水道施設の整備や更新など長く使うものの取引のことで、収入には企業債や補助金などが、支出には工事請負費などがあります。収益的収支で得た利益を資金として水道施設の整備を行っていく、というのが、水道事業経営の基本的な仕組みとなっています。

◇特別会計の予算

◆使い道は自由? それとも指定あり?
「ちょっと気になる自治体の財源、ざっくり紹介しよう」
自治体の歳入には、「一般財源」と「特定財源」という2つの種類があります。「一般財源」は、使い道があらかじめ決まっていないお金のことで、(1)市税や(3)地方交付税などがこれに該当します。自治体が自由に使い道を決められるため、さまざまな行政サービスに柔軟に対応するうえで重要な財源です。一方の「特定財源」は、使い道が決められているお金です。たとえば、道路の整備など特定の事業に対して(2)国から交付される補助金や、施設の使用料などがこれにあたります。目的が明確な分、使える範囲も限定されます。
この違いを、親から子どもに渡すお金に例えるとわかりやすいかもしれません。「1か月分のお小遣いだよ」と渡されたお金は、自由に使えるという点で「一般財源」に似ています。
一方、「参考書を買うためのお金だよ」と目的が決まっているお金は、「特定財源」と言えるでしょう。
一般財源の割合が高い自治体ほど、地域の実情に応じた対応や施策を、より柔軟に進めていくことが可能になります。

問合せ:財政課
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